子育て中の喜怒哀楽の感情のひとつ“怒り” “イライラ” にどう向き合うといいのでしょうか? シリーズ100 万部のベストセラー『怒らない技術』の著者であるアンガーマネジメントアドバイザーの嶋津良智(しまづよりのり)さんと「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40,000 人以上の読者を持つ作家・子育てアドバイザーのLICO(リコ)さんによる特別対談。怒りの感情をうまくコントロールする方法や、誰にでもできるイライラ解消のコツを10 回の連載に渡ってお伝えしています。 第1回目のお話は、怒りという感情の本質に着目した「怒りはその表現方法を選べる」というお話です。
怒りはその表現方法を選べる
- 嶋津
- LICOさん、初めまして。アンガーマネジメントアドバイザーの嶋津良智です。本日はどうぞよろしくお願いします!
- LICO
- こんにちは、子育てアドバイザーのLICO(リコ)です。今日はお話できるのをとても楽しみにしていました。嶋津さんの子育て中のイライラを抑えるテクニックについて、ぜひ教えていただきたいです!
- 嶋津
- こちらこそ、色々お聞かせください!早速ですが、僕は常々、子育てに親の感情的な怒りを持ち込むべきではないと思っているんです。それがなぜかというと、感情は選べるものだという考えが根本にあるからなんです。
- 嶋津
- 怒りは瞬間的に出るものだという話もあるでしょうけど、実は感情って、誰もが選ぶことができる。そのところをぜひ、わかっていただきたいなと思っています。
- LICO
- 「感情は選べるもの」ですか。具体的にはどういうことでしょうか?
- 嶋津
- たとえば子どもが新しいじゅうたんの上でジュースを飲むとき。ママが「こぼさないように気をつけて飲んでね」と言いながらコップを渡して、その瞬間にダーッとこぼしちゃいました。「何やってんの!今、気をつけてって言ったばっかりじゃない!」とママは怒りますね。
- 嶋津
- でも、それがもし、家に遊びに来たママ友のお子さんだったらどうでしょう?たぶん心の中では「え~っ!!」と思いながらも、「大丈夫?洋服濡れなかった?」と、そんな対応になったりしませんか?
- LICO
- そうですね。まずはお子さんのほうに意識がいきますね。
- 嶋津
- ほとんどのママはきっとそうですよね。これはつまり怒りの感情は「抱いてしまった感情そのものに良い悪いはない、その感情に対して表現の仕方に良い悪いがある」という話なのです。
- 嶋津
- 大切なじゅうたんの上にジュースをこぼされてしまって、ちょっとカチンときた。これは自分のお子さんの時も、お友達のママ友のお子さんの時も、おそらくその感情は一緒なんです。でも人は相手によって表現の仕方を選んでいる。表現方法は選べるということなんですよね。
- LICO
- 大納得です!たとえ話もまさにその通りですね。
- LICO
- 怒ったときの伝え方には、良かったり悪かったりがあると思うんですけど、怒り自体を悪者にしたり怒りをタブーにしてしまうと、ママたちも怒ってしまう自分が苦しくなって自己嫌悪になってしまいますよね。そうすると、涙しながら夕飯を作ったり…。
- LICO
- だからこそ、どんなふうに怒りの感情を伝えたらいいのか、方法を知るだけでも、少し選択肢が増えて気持ちが楽になるのかなと思いました。
- 嶋津
- LICOさんはお子さんに怒りを感じたとき、どのように伝えていますか?
- LICO
- まず子どもの話ですが、子どもが何か怒ったり泣いたりしているときに、どうして怒っているのか、なぜ泣いているのか、を聞くようにしているんですね。子どもがどんな感情を抱えていたのかという点に注目してあげたいなと思っているからです。
- LICO
- なので、これを自分にも尋ねるようにしています。自分が何か怒りを感じたりしたときには、少し時間をおいて、私は何に怒ったのか、思い返してみます。
- LICO
- 私が本当に怒っていたことって何だったのかな?本当にこれを伝えたい相手は子どもだったのかな?など、怒りとして出てきた感情の、本当の正体は何か、自分でそのときに見つめなおしてあげることが大切かなと思うんです。
- 嶋津
- 素敵ですね!
- LICO
- 毎回できているわけではないのですが、最近はちょっと意識しているので、習慣になってきました。(^^)
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嶋津良智アンガーマネジメントアドバイザー
- 日本リーダーズ学会代表理事、上司学のプロフェッショナルとして、今メディアでも大注目の“感情&行動コントロール” メソッド。 『イラオコダイエット』の開発者。国内、海外で講演・企業研修・コンサルティングをおこない、メディアにも多数出演。 多くの子育て中のママからイライラを救っている。 シリーズ100 万部のベストセラー『怒らない技術』をはじめ『子どもが変わる 怒らない子育て』(フォレスト出版)、 『7 日間イラオコダイエット』(EVO 出版)など、著書累計は26 冊で140 万部を超える。
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ハピニコマスター★ヨンヨンの7 日間イラオコダイエット¥999(税込み)
- 「イラオコは減らせる! 」を合言葉に、感情のコントロール自分の「イラオコ」との向き合い方を楽しくレクチャー。 今までの本では普通のママには理解が難しかった怒らない技術を、誰でも簡単にチャレンジできるようにし、日本の育児をもっと楽しく、ラクにしていきます!
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LICO(リコ)作家/子育てアドバイザー
- 「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40,000 人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。 「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120 万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。 4人の子どもを育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。