子育て中の働くママパパと、峯村敏弘園長先生(シンガポールのイーズ・インターナショナル・プリスクールの創設者で園長)との子育て対談企画。こそだてDAYSの子育て体験談マンガから、あるあるな出来事やお悩みエピソードをいくつか取り上げて、リアルな子育て事情をお話ししていただきました。園長先生の心がほぐれる子育てアドバイスを、ぜひご覧ください。

2024.09.24
第1回

家庭内でのルール、どうやって決めればいい?

こそだてDAYS
さて、このマンガ「子どもと向き合う時間」から、みなさんはどのように家庭内のルールを作られているでしょうか?
T.Nさん(7歳児と2歳児のママ)
うちはそんなに厳しいルールはなくて、タブレット・ゲームは1日1時間まで、18時になったら外遊びからおうちに帰るくらいです。
こそだてDAYSの子育て座談会『家庭内でのルール、どうやって決めればいい?』に参加し、「そんなに厳しいルールはなくて」と話しているママ
S.Tさん(8歳児と6歳児のパパ)
わが家は、好きなことをやる前に勉強しようねというルールです。
O.Sさん(1歳児のママ)
ルール決めるのって大変ですよね。 うちはまだ1歳なので、伝わっているかどうかわからない中で、ルールを決めるのはむずかしいと感じます。
こそだてDAYSの子育て座談会『家庭内でのルール、どうやって決めればいい?』に参加し、話を聞いているママパパ達
峯村先生
お子さんと向き合う時間は人それぞれで悩ましいですよね。 皆さん苦労していらっしゃると思います。自分自身も子どもが小さい時にどうしたら良いのかなと悩みました。 家庭内ルールは「子どもが元気に幸せになるように」「世の中のルールを守れるように」「子ども自身が幸せになるように」と思ってきめていますよね。でも、ルールを決めたことによってイライラしてしまったり、子どもにストレスが溜まってしまったりすると良くないと思います。 目的は「楽しく親子で過ごすこと」。そのためのルールならあっても良いのですが、ルールを持ち出して「ルール破ったじゃない!」と怒ってしまうと子どもにも親にも逆効果になってしまいます。
O.Sさん(1歳児のママ)
YouTubeをどれくらい見せるかなどのルールは、どう決めれば良いのでしょうか。
峯村先生
小さいお子さんの場合は、できる限り子どもに合わせていくのがよいでしょう。
子どもはYouTubeよりお母さんとの時間の方が好きです。子どもと向き合う時間を作ってあげたら、視聴時間は自然と減っていくと思いますよ。 でも、心ここに在らずで対応してしまうと、子どもは親の感情を読み取るので、YouTubeの方が楽しくなってしまいますよね。
こそだてDAYSの子育て座談会『家庭内でのルール、どうやって決めればいい?』で、「子供はYouTubeよりお母さんとの時間の方が好き」と話している峯村敏弘園長先生(シンガポールのイーズ・インターナショナル・プリスクールの創設者で園長)と話を聞いている女性
峯村先生
「あなたのための時間を作っている」と子どもに伝わったら、子どももお母さんと一緒にいることが嬉しくなると思います。
もちろん、優先順位を決めることも大事です。どの時代でも時間に追われてしまうので、その時に何を最優先で考えるのか。「この時間だけは守りたい」というものを大切にして、それ以外はカットした方が良いと思います。
親のプライドとしての優先順位ではなく、子どもにとっての優先順位を決めて、時間に余裕を持つのが良いんじゃないかな。

まとめ

  • 家庭内でのルールは「どうすれば親子で楽しく過ごせるか?」を基準に決めるのがポイント
  • ルールを決めたことで親がイライラしたり、子どもにストレスが溜まったりするのはよくない
  • 親の優先順位ではなく、子どもの優先順位で考えてあげよう
峯村敏弘
シンガポールのイーズ・インターナショナル・プリスクール創設者
東進スクール、日能研を経て1998年よりシンガポールに住む。 「子どもたちの今と未来を幸せにする。」を模索した結果、当地にEis International Pre-School及びキッズルー&ママルーや学習塾KOMABAを創設。 当地以外にもインドネシア(ジャカルタ)、フィリピン、日本において教育事業を展開。さらに特別支援教育を始め、広く日本人子女のための教育活動を行なっている。