- お悩み投稿
-
かなたくんママさん・30代後半
- お子さん
-
長男2歳
カート、ベビーカーに乗らない子
2歳の息子はもともとベビーカーが大嫌い。赤ちゃんの頃は常に抱っこ紐でした。でも最近はさすがに重くて、ベビーカーやスーパーのカートに乗せることもあります。最初はおとなしいのですが、途中から飽きるのか「イヤー!」と大暴れの大騒ぎでまったく乗ってくれません。他の子はおとなしく乗っているのに、なんでうちの子だけ…。周りの目も気になって出掛けるのが憂鬱です。
-
Qどうしたらカート、ベビーカーに楽しく乗ってくれますか?
-
A子どもに役割をもたせてあげよう!
-
買い物の時、子どもがカートに乗ってもらえたら助かりますよね! でも、子どもがカートに乗るのを嫌がる。よくわかります。その理由、それはズバリ、つまらないから! なんです(苦笑)。自分が「子どもの立場になって想像してみる」とよくわかると思うのですが、椅子に固定され、目の前にあるのはママのお腹だけで、何十分もじっとしていなければならない……これってなかなか変化もなく、つまらない状況だと思います。たまらずに、うずうず、動きたくなってしまうのではないでしょうか。
そんな子どもの気持ちをほんの少し感じてもらった上で、試してみていただきたいのは、子どもに何か役割を持たせてあげること。そこにいる楽しみを見つけることができれば、子どもは自然とその役割に夢中になります。たとえば、手作りのハンドル(トイレットペーパーの芯に黒い折り紙を貼ったもの、アルミホイルを丸く整えたものなど)を用意して、
「はい、運転手さん、今日は運転お願いしますよ〜!」
「次は玉ねぎ駅までお願いします」
「次はお魚がいーっぱいいる海(鮮魚コーナー)を左に曲がってくださーい」
「あ! 運転手さん、大変! 牛乳さんが乗り遅れたみたい! 急いで牛乳さんを迎えに行ってあげましょう!」など、ママが買い物に子どもを付き合わせるのではなく、子どもに買い物の目的地まで連れて行ってもらっているという流れで、スーパーを回ってみてください。
自分がそこにいる目的や意味を見いだせると、子どもは途端に生き生きとします。大好きなママに頼ってもらえ、「運転手さんのおかげでみんな無事に乗れたよ。ありがとう」と感謝してもらえたら、とっても嬉しいのです。
同じ「動きたいエネルギー」でも、「つまらないから動き回りたい」から、「運転手になってママとみんな(買い物リストたち)を助けるんだ」というエネルギーに変えることができたら、ママも子どもも両方ハッピーですよね。 今回は運転手さんを例に出しましたが、お子さんの好きなキャラクターや職業などでもアレンジできるのでいろいろと試してみてください。
他にも「いいもの探検隊」などを結成して子どもに隊長をしてもらい、子どもに決定権を持たせてあげるのもオススメです。こうして会話を重ねていくことで、食材の名前や、美味しい野菜の選び方などを学ぶ機会にもなりますしね。
「とにかく黙って乗っていて!」、といったママのお願い。これは小さな子どもにはとても難しいものです。ぜひ、子どもを買い物ツアーに巻き込んでみてください。「自分はここで必要とされているんだ」と感じることができたら、子どもの反応は変わります。そして無事に買い物が終わったら、
「あなたが頑張ってくれたから早くお買い物終わりになったね! 助かったよ〜!」 と、たくさん褒めてあげてくださいね。
-
LICO(リコ)作家/子育てアドバイザー
- 「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」のタイトルで40,000 人以上の読者を持つ、京都在住アメーバオフィシャルママブロガー。 「子育てを大変だと感じる本当の理由」「夜泣きするきみへ」「ママの毎日」などの記事が爆発的な人気となり、シェアがネット上で120 万を超えるなど、その等身大の育児観は圧倒的な共感を呼ぶことに。 4人の子どもを育てながら、講演活動、育児雑誌や育児サイトなどへの記事連載など幅広く活動している。
前回のお悩み「キッチンでイタズラする子」と同じく、今回も「子どもの立場を想像」し、子どもに役割をもたせてあげることで、子どもの「つまらない」を「楽しい!」に変えることができるというLICOさんのアドバイスでした。ベビーカーやカートに乗せるのに苦戦しているママさん、ぜひ試してみてくださいね!