プライベートパーツって?幼児期から伝えておきたい正しい性教育とは
日本の性教育が、かなり遅れているってご存じでしたか?今は、幼児期から正しい知識を伝えることがとても大切だといわれています。でも、正しい性教育を受けていないパパママ世代は何から教えたらいいの?と迷いますよね。実は、性教育はずっと身近なものなんです。今回は最も伝えやすいプライベートパーツについて解説をします。おうちでの伝え方はもちろん、防犯にも役立つ情報ですので、ぜひお子さんと話してみてくださいね。
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性教育は幼児期から始めよう
2009年にユネスコが発表した国際セクシュアリティ教育ガイダンスでは、幼児期から正しい知識を伝えることをすすめています。日本では小学校高学年でようやく発育や発達を学びます。近年、日本でも幼児期からの準備が重要として、教育や国の施策が見直され始めました
これからはおうちで正しい知識を伝えていくことも大切!
でも、パパ・ママ世代は性教育をきちんと受けていない人がほとんど。何からどう伝えたらいいのか悩みますよね。今回は最も伝えやすい「プライベートパーツ」について説明をします!
性教育の開始時期、世界と日本の差は…
- 国際標準:5歳。人権や人間関係を学ぶことからスタート
- 日本 :13歳。身体の発達や性行動、生殖に関することを重視
開始時期ですでに8年の差があります。
ヨーロッパでは国際基準よりさらに早く、生まれたときから開始するのががスタンダードだそう。赤ちゃんのお世話をしながら「あなたのからだはあなただけの大切なもの」と言葉にすることから、性教育が始まるそうです。おうちで伝えたい「プライベートパーツ」
プライベートパーツは、口、胸、性器、おしりの4つです。
口と下着で隠れる場所、と伝えてもいいでしょう。
これはすべて体の内部に繋がるので「いのち」に関わるところ。 そして、自分だけの大切な場所です。親であっても他の人が勝手に「触ったり」「触らせたり」「見ようとしたり」「見せたり」してはいけない場所であることを子どもに伝えましょう。
親子でもプライベートパーツのスキンシップNG!
お世話など必要な場合を除き、親子であってもプライベートパーツでのスキンシップはNGです。
なぜなら!
パパママが愛情表現で子どものおしりを勝手に触るなどしていると、子どもは「自分のことが好きだから触るんだ」と理解します。これはプライベートパーツに見たり触れたりする=「好き」の表現と教えているのと同じ!もし他人から勝手におしりを触られても”好意”と考え、誰にも言わない可能性も…。
プライベートパーツには親であっても「勝手に」触れないようにしましょう。親が一線を引いてあげることで子どもへプライベートパーツの重要性を伝えることができます。
スキンシップも大切ですが、プライベートパーツ以外でとるようにしましょう。
NO(拒否)・GO(逃げる)・TELL(話す)
防犯のために子どもに教えておきたいのは「NO、GO、TELL」です。
- NO …はっきりと拒否する。「イヤ!」「やめて!」
- GO …逃げる。できるだけ人の多い方へ。
- TELL…「ナイショだよ」といわれても、信頼できる大人に話す。
プライベートパーツは、親でも勝手に見たり触ってはいけない大事な場所だと子どもが分かっていれば、いざというときに子どもを守れる可能性が高まります。プライベートパーツに関することだけでなく、自分が嫌だと感じたら「NO・GO・TELL」を使うよう伝えておきましょう。
子どもにはこんな風に伝えてみよう
はじめに、プライベートパーツが「口、胸、性器、おしり」であることを教えます。それが大事な場所であることを、日常生活の中で繰り返し何度も伝えていきましょう。
「大事な場所は、自分で優しく洗おうね」
「プライベートパーツは他の人にとっても大事な場所だよ。勝手に触ってもいいの?」
「誰かがあなたの大事な場所を勝手に見たり触ったりしようとしたら、イヤ!って言って逃げてね。ナイショって言われても教えてね」
ふざけておしりを触ったりズボンをおろしたりするなど、プライベートパーツに関するトラブルが起きたときも、性教育の機会として伝えていきましょう。
親子で性について正しく学びましょう!
日本では、性についてあまりオープンにしない方がいいという風潮があり、パパママ世代には正しい性教育が行われてきませんでした。そのため、自分自身でも分からないうちにトラブルや犯罪に巻き込まれてしまう可能性も…。
性についてしっかり学んでおけば、トラブルの回避や万が一の場合に適切な対処ができるようになります。
子どもの心とからだの健康を守るためにも、親子で性について正しく学んでいきましょう。親子で話しやすい子ども向けの性教育の絵本を活用するのもおすすめです。
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だいじ だいじ どーこだ?
性トラブルの防止や防犯教育はもちろん、マナーやエチケットを身に着ける機会にもなります。
親子で正しく学んでいきましょう!