2023年4月から自転車ヘルメットの着用義務化?今までと違う点は?
道路交通法の改正により、2023年4月から、大人も含め自転車に乗るすべての人に対して、自転車用ヘルメットの着用が努力義務化されました。
こそだてDAYS読者の方の中には、保育園・幼稚園への送迎や買い物、普段の移動手段として、子どもを乗せて日常的に自転車を利用する方は多いと思います。この記事では、自転車用ヘルメット着用の努力義務化について、これまでと違う点や、義務化の理由、おすすめの自転車用ヘルメットについてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
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自転車ヘルメット着用の努力義務化とは
●新しい道路交通法(2023年4月1日~)
「子どもはもちろん、大人も含め自転車に乗るすべての人が、ヘルメットをかぶること」が努力義務化されました。
※道路交通法(第63条の11)●以前の道路交通法(~2023年3月31日)
「保護者の方は、13歳未満の子どもを自転車に乗車させるときは、ヘルメットをかぶらせること」が努力義務となっていました。
●地域の条例でルールが決められている場合も
お住まいの都道府県や市区町村で、個別にヘルメット着用についてルールが設けられている場合もあります。市区町村のWEBサイトや市報、新聞などでチェックしておきましょう。
なぜ自転車に乗るすべての人にヘルメットが必要?
2017年〜2021年に自転車事故で亡くなられた方のうち、約6割が頭部に致命傷を負っています。また、ヘルメットを着けていなかった場合の致死率は、ヘルメット着用者よりも約2.2倍高かったことも分かっています。
このことからも、自転車事故から命を守るため、頭部を保護することがとても重要であることが分かります。現在、積極的に自転車用ヘルメットを着用するよう呼びかけられています。
保育園や幼稚園への送迎時や、買い物など、日常生活で自転車に乗る機会は多いもの。全年齢にヘルメットの着用が努力義務化されたこの機会に、今まで着用したことのない方も、検討してみてはいかがでしょうか。●「努力義務」って?「義務」とは何が違うの?
法律上で「義務」とされているものは、違反すると罰則が生じます。例えば、車を運転する際のシートベルトは、全席で着用させることを運転者に義務付けており、違反した場合は運転者に対して違反点数が付くことになります。
一方「努力義務」とは、「できる限り守るという決まり」のこと。たとえヘルメットをかぶらずに自転車を運転していたとしても、そのことで刑罰に問われることは基本的にありません。しかし、罰則がないとはいえ、子どもや家族、自分の命を守るためにも、できる限りヘルメットは着用した方が良いでしょう。自転車用ヘルメットの選び方
自転車用ヘルメットは、さまざまな種類やサイズ、デザインのものが販売されています。
基本は、自分の頭のサイズに合っていて、SGマークやCEマークなどの安全基準を満たしたヘルメットを選ぶようにしましょう。自転車ショップなどで試着してチェックすると安心です。また、自分好みのデザインであることも重要ポイントです。
自転車用のヘルメットというとスポーティなイメージが強いですが、最近はカジュアルなタイプから、まるで帽子のようなおしゃれなデザインのものも多くあります。
普段のファッションと合わせたり、自転車のカラーと合わせてみたり、お気に入りのヘルメット探しを楽しんでみてはいかがでしょうか。-
OGK KABUTO ヘルメット SICURE サイズ54-57未満
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OGK KABUTO 自転車ヘルメット LIBEROサイズ54-57cm未満
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OGK KABUTO 自転車ヘルメット キャンバスアーバン サイズ57-59㎝
ヘルメット購入に補助金が出るケースも
お住まいの市区町村によっては、自転車用のヘルメット購入に補助金が出る場合もあります。
ただし、補助金がもらえる場合も、購入して申請するまでの期間が設けられていたり、ネットショッピングでの購入は対象外であったり、新品のヘルメットのみが対象だったりとさまざまな条件があるようです。
自転車用ヘルメットを購入する前に、市区町村のWEBサイトや市報などで確認しておきましょう。かさばるヘルメットはどうする?
子育て中は、自分と子どもの荷物で、ただでさえ大荷物になることが多いもの。安全のためとはいえ、日常的に子どもを乗せて自転車を使うママやパパにとって、ヘルメット分の荷物が増えてしまうのは、どうしてもネックになります。
自転車を降りた後、自転車ヘルメットを前かごや後部シートに置きっぱなしにしたくなりますが、そのままでは雨の場合は濡れてしまいますし、盗難の恐れも…。
ヘルメットを持ち歩くのが現実的に難しい状況であれば、ビニール袋などで雨対策をし、ワイヤー錠などで自転車本体などにくくり付けておくといいでしょう。