子どもが錠剤を飲めるようになるのはいつ?上手な飲ませ方や注意点は?
病院で処方される粉薬は、苦手な子も多いですよね。ゼリーやアイスに混ぜても気付かれてしまったという話もよく耳にします。子どもに処方されるお薬は、いつから粉薬ではなくなるのでしょうか?今回は、子どもが錠剤やカプセルを飲めるようになる時期や、飲ませる時の注意点、お薬の種類などをご紹介します。
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子どもが錠剤のお薬を飲めるのはいつから?
幼い子どものお薬は、基本的に粉薬で処方されます。これは、体重に合わせてお薬の量を細かく調整しやすいことが理由として挙げられます。
体が大きくなると錠剤やカプセルのお薬も処方されるようになりますが、その切り替え時期はいつ頃なのでしょうか。錠剤やカプセルの薬が飲めるようになる年齢には個人差がありますが、一般的には年長さん以上(※)と言われています。
錠剤やカプセルは、のどに詰まらせてしまう危険があるので注意が必要です。子どもが成長して「そろそろ錠剤でもいいかな?」と思ったら、かかりつけの病院や薬局に相談して、焦らず切り替える時期を検討してみましょう。
※3歳未満の乳幼児には、直径6㎜以下の錠剤・丸剤は飲ませないでください。また、5歳未満の乳幼児にはカプセル剤及び直径6㎜を超える錠剤・丸剤を飲ませないでください。
錠剤・カプセルの飲ませ方
錠剤やカプセルは、口や喉が渇いているとくっつきやすくなります。先に口の中を水で湿らせてから薬を舌の奥に置き、多めの水またはぬるま湯と一緒に飲み込みましょう。
水で飲み込みにくい場合は、市販のゼリー状のオブラートなども上手に利用するといいですよ。こんな飲ませ方はやめましょう
- ✖ 子どもを極端に上を向かせて口の中へ放り込む
- 飲ませたつもりでも、薬が口の中や喉にくっつき、残ってしまうこともあります。普段の食事と同じ姿勢のほうが飲ませやすいでしょう。大人がよく観察しながら飲ませてください。
- ✖ 寝かせたまま飲ませる
- 窒息の恐れがあり危険です。上半身は起こしてから与えましょう。
- ✖ 錠剤を噛んだり砕いたりする
- 錠剤を自己判断で噛んだり砕いたりすると、逆に飲みにくくなる場合もあります。また同様に、カプセルのお薬を開けたりすることもNGです。
粒が大きくてうまく飲み込めない場合は、薬局や薬剤師に相談しましょう。
主な内服薬の種類
シロップ
甘い液状なので、薬をうまく飲み込めない赤ちゃんや、薬が苦手な子どもでも比較的飲みやすいです。
粉薬(散剤・ドライシロップ)
体重や年齢に合わせて分量の調整がしやすく、甘いコーティングで小さい子どもでも飲みやすいです。
錠剤・カプセル
最初は飲み込むことが難しくても、苦みを感じにくいため、慣れると飲みやすいお薬です。取り扱いや持ち歩きもしやすいので、成長に合わせて、ゆっくりチャレンジしてみましょう。