子どもがいる家庭での具体的な感染予防対策8つのポイントをご紹介!
新型コロナウイルスをはじめ、感染症は誰でもかかる可能性がある病気です。今回の豆知識では、コロナ陽性の診断を受けた家族、またはコロナ感染の疑いのある家族が自宅で療養することになった場合を想定し、主にお子さんがいるご家庭で気をつけたい感染予防策についてまとめました。
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家族が感染症の陽性になったら
新型コロナウイルスをはじめとする感染症の陽性者が家族にいる場合、感染対策をしながら家事・育児・看病をすることになるため、とても大変です。
優先順位を付けながら乗り切りましょう。感染した家族と過ごすときに気を付けたい8つのポイント
- 感染者と他の家族は、部屋または空間を可能な限り分ける
- 感染者のお世話をする人は、できるだけ限られた人にする
- できるだけ家族全員がマスク着用
- 小まめな手洗い・うがい
- 日中はできるだけ換気を
- 取っ手、ノブなどの共用部分を消毒
- 汚れたリネン、衣服をこまめに洗濯
- ゴミは密閉して捨てる
① 過ごす部屋または空間を可能な限り分ける
感染者と他の家族が過ごす部屋は、できる限り分けましょう。お子さんがいる場合や部屋を分けることが難しい場合でも、感染者から2m以上の距離を保ち、仕切りを設置して飛沫感染をなるべく防ぎましょう。
小さなお子さんには、あいだに人形などを置いて
「ここでストップしようね」
と、分かりやすく説明してあげるといいかもしれません。また、食事や寝室も別室にするのが理想です。
やむを得ず同じ部屋で寝る場合は、頭の向きを互い違いにするだけでも、感染者の顔からの距離がとれるようになるので、ぜひ取り入れてみてください。② 感染者のお世話をする人は、できるだけ限られた人にする
家族が感染者のお世話をする場合、接した人にも感染する可能性があるため、可能な限り対応者は一人に決めておきましょう。
ただし、以下のような方は、お世話をするのを避けましょう。
- 心臓、肺、腎臓等に持病のある人
- 糖尿病の人
- 免疫の低下した人
- 乳幼児
- 妊婦等
③ できるだけ家族全員がマスク着用
ウイルス感染を防ぐため、感染者を含めて家族全員がマスク(できれば不織布マスク、サージカルマスク)を着用しましょう。
マスクの着用が難しい小さなお子さんなどは、マスクを強制せず、感染者に近付かせない、消毒や手洗いを徹底する、フェイスシールド等で代用するなど、臨機応変に対応しましょう。
使用したマスクは、他の部屋に持ち出さず、部屋の入口に置くか、すぐ捨てましょう。マスクを外すときは、ゴムの部分をつまみ、マスクの表面には触れないようにします。マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗いましょう。
④ 小まめな手洗い・うがい
ウイルスのついた手で目や鼻、口などを触ると粘膜・結膜を通して感染することがあります。同居する家族は、こまめに石鹸での手洗いやうがいを徹底しましょう。特に、おむつを替える前後やはみがき介助の前後は、必ず手を洗いましょう。
タオルは家族で共有せず、自分専用のタオルやペーパータオルで拭き取りましょう。⑤ 日中はできるだけ換気を
部屋は、定期的に換気をしましょう。
エアコンなどの空調を付けたり、換気扇をまわしたり、日中の暖かい時間に窓を開けるのもよいでしょう。⑥ 取っ手、ノブなどの共用部分を消毒
ドアノブやスイッチなど手のよく触れる部分は、1日1~2回、住居用洗剤等で拭き掃除します。また、感染者がトイレや浴室を使用した後は、便座、レバー、ドアなど手が触れるところを、アルコールまたは塩素系漂白剤の希釈液A(※)をしみこませたキッチンペーパーやティッシュで拭き取った後、水拭きしましょう。
食器類は感染者と別洗いする必要はなく、通常通り食器用洗剤で洗いましょう。⑦ 汚れた衣服、リネン類を洗濯
衣類やリネン類に、下痢や嘔吐などの体液がついている可能性がある場合は、80℃・10分以上の熱湯消毒をしてから、通常の洗濯を行います。心配な場合は、他の家族の分と分けて洗濯しましょう。
⑧ ゴミは密閉して捨てる
鼻をかんだティッシュなどにもウイルスが付着しています。同居する家族が触ると感染の可能性があるので、すぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てましょう。その後はすぐに手洗い・うがいを行ってください。
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自宅療養期間が終了した後も、数日間は自身の健康状態の確認を行い、会食を控えるなどの感染対策をしながら過ごしましょう。
塩素漂白剤 希釈液A・Bの作り方
塩素系漂白剤を希釈し、濃度の違う2種類の次亜塩素酸ナトリウム液を作ります。
塩素系漂白剤の希釈液の分量 希釈液A 希釈液B 0.02%の濃度 0.1%の濃度 塩素漂白剤 10ml
ボトルキャップ 2杯分塩素漂白剤 10ml
ボトルキャップ 2杯分水 2500ml
500mlペットボトル 5本分水 500ml
500mlペットボトル 1本分原液のキャップの容量は各メーカーにより異なります。商品によって濃度が異なりますので、商品のパッケージやホームページの説明にしたがってご使用ください。
※希釈液の作り置きはしないでください。
また、家族全員の健康状態もよく観察して、買い物は最小限にする、ネットショッピングを利用するなどして、感染を広めてしまわないよう気を付けて過ごしましょう。