- 対象期間
- 新生児期(生後1か月頃まで)
- 費用・価格
- ベビーバス:2,000~4,000円
ベビーソープ:1,000円前後
湯温計:500~2,000円
マンガ「沐浴」
赤ちゃんの沐浴とは
生後1か月頃までの新生児期に、赤ちゃんをベビーバスなどの沐浴槽に入れるお風呂のことを「沐浴(もくよく)」といいます。
どうして沐浴が必要なの?
赤ちゃんの皮膚は、薄くて保護機能が未熟なため、外からの刺激を受けやすい状態です。特に、免疫力がついておらず細菌に感染しやすい生後1か月くらいまでの新生児は、大人と一緒に入浴せず、沐浴をするのが基本になります。沐浴によって新陳代謝を活発にし、皮膚トラブルを防ぐといわれています。
また、沐浴にはパパやママが赤ちゃんの全身状態を観察するという目的もあり、赤ちゃんの皮膚の清潔を保つとともに、パパやママとスキンシップをはかる重要な時間でもあります。
ベビーバスを使うのはいつまで?
1か月健診でOKが出るまでは、大人と一緒に入浴せず、沐浴で赤ちゃんの肌ケアをするのが一般的です。
沐浴の終了とともに大人と同じお風呂へ切り替えることが多いですが、ママやパパが赤ちゃんと一緒にお風呂場で入浴することが負担な場合は、ベビーバスを使い続けても大丈夫。ベビーバスは、商品によって異なりますが、体重4〜6㎏くらいまでの赤ちゃんであれば無理なく使える場合が多いです。
赤ちゃんの沐浴に必要なアイテム
沐浴を行う時に必要なアイテムをご紹介します。
沐浴に使うアイテムは?
ベビーバス
新生児期の赤ちゃんは抵抗力が弱いので、感染症を防ぐため、大人と同じ浴槽ではなくベビーバスで沐浴させるのが一般的です。ベビーバスにはさまざまな形がありますので、沐浴を行う場所や収納、生活スタイルにあわせて選ぶといいでしょう。
床置きタイプ
お風呂場や床、テーブルに置いて使用する。コンパクトにならない分、安定感がある。
-
グランチョイス 永和 ふんわりバスネット付き 床置きベビーバス
- amazon
スリムタイプ
シンクや洗面所に設置して沐浴を行うことができる。シンクであればお湯張りやお湯を捨てる際も楽。また、周辺への水はねも気にならず、比較的楽な姿勢で沐浴させることができる。スリムに作られているが、購入の際は使いたい場所に設置できるか事前に確認を。
-
永和 新生児用ベビーバス お風呂でもキッチンのシンクでも使えるバスタブ
- amazon
折りたたみ、エアータイプ
折りたたみ式や、空気で膨らませるタイプのベビーバス。使用していないときはコンパクトになり、持ち運びにも便利。ただし、他の商品に比べると安定感がないため、折りたたみタイプはピンと立ち上がるように毎回きちんと広げ、エアータイプの場合は空気をしっかり入れ、体重をかけ過ぎないようにする。
-
リッチェル Richell ふかふかベビーバスW グリーン 新生児~3カ月頃まで
- amazon
そのほかにも、たらいやプラスチックの衣装ケースなどをベビーバスとして使用することもできます。
洗面器
顔ふき用のきれいなお湯を入れておくのに使います。
沐浴布(もくよくふ)
沐浴中の赤ちゃんの体を包むための、大判の布のことをいいます。沐浴布で赤ちゃんを包んで、湯船に入れます。
-
イサム商会 綿100% 日本製 ガーゼ沐浴布 32x80cm
- amazon
ガーゼのハンカチ
顔や体を洗うときに使います。
-
ガーゼハンカチ 2層ガーゼハンカチ 綿100%
- amazon
ベビーソープ
赤ちゃんのお肌にも安心な、低刺激のベビーソープを使うのが一般的です。固形石鹸タイプもありますが、泡で出てくるベビーソープが使いやすいでしょう。
-
ミノンベビー全身シャンプー 本体ボトル 350mL 泡タイプ
- amazon
バスタオル・着替え一式
沐浴後すぐに拭き上げて着替えさせられるように、あらかじめバスタオルと着替え一式をセットしておくとスムーズです。
-
ベビーバスタオル 6重ガーゼ 100% コットン
- amazon
綿棒・保湿グッズ
綿棒は、沐浴後におへその周りの水分をとったり、鼻や耳のお手入れをしたりするときに使います。保湿グッズはワセリンやクリーム、乳液、ローションなどいろいろな種類があります。冬は乳液・クリーム、夏は乳液・ローションを使うなど、季節に合わせて保湿剤の種類を変えてもよいでしょう。
-
ジョンソン ベビーローション 無香料 300mL
- amazon
-
ピジョン ベビー綿棒 (細軸タイプ) 200本入
- amazon
おへそケアセット
へその緒が取れてしっかり乾燥するまでの間は、沐浴後におへそを消毒するなどのケアが必要になります。おへそのケアセットは、産院でもらえることも多いです。
-
アメジスト お手当セット 持ち運びケース付き 赤ちゃん おへそケア
- amazon
湯温計
お湯の温度が一目でわかる湯温計があると便利です。水温が高温になるとランプとアラームでお知らせし、水温が30℃以下の低温の場合、ランプでお知らせしてくれるタイプもあります。
-
ピジョン 湯温計 白くま
- amazon
赤ちゃんの沐浴剤
事前にお湯に溶かしておけば、石鹸を使わずに赤ちゃんを洗うことができます。すすぎも不要なので短時間で沐浴ができ、滑らないので慣れないパパやママも安心して沐浴させることができます。
-
スキナベーブ 200mL (医薬部外品)
- amazon
赤ちゃんの沐浴の手順
沐浴前に準備しておくこと
沐浴後に着替えなどを用意しようとすると、赤ちゃんの体が冷えてしまいます。沐浴の前に、ある程度準備をしておきましょう。
※以下の1、2の段階までは、赤ちゃんは服を着せたまま待たせておきます。
1.赤ちゃんの着替え一式をセット
バスタオル等の上に、下から赤ちゃんの服 → 肌着 → おむつの順に重ねて配置します。赤ちゃんの服と肌着の袖はあらかじめ重ねておき、着せるときに1回で腕を通せるようにしておくと便利です。
湯上り後に赤ちゃんの体を拭くバスタオルを、着替えの上か、もしくはベビーバスの近くに置きます。保湿剤や綿棒等の沐浴後に使用する物も、着替え一式の近くにセットしておきます。
2.ベビーバスにお湯を入れる
沐浴のお湯の温度は、夏は37℃~39℃、冬は38℃~40℃が適温です。
ベビーバスの半分から2/3くらいまでお湯を入れます。温度は湯温計で確認するか、なければ保護者が自分の肌で確認をします。指先では分かりにくいので、肘をお湯に入れて熱すぎないかをチェックしましょう。
3.赤ちゃんを裸にして沐浴布で包む
お湯の準備ができたら、赤ちゃんの服を脱がせて沐浴布で包むか、沐浴布を上半身にかけます。沐浴布があることで、赤ちゃんは裸でも安心することができます。ただし、赤ちゃんによっては嫌がることもあるので、その場合は無理に使用しなくても構いません。
沐浴の手順、洗う順番
1.赤ちゃんをベビーバスに入れる
片手で赤ちゃんの首の後ろをしっかりと支えます。無理に赤ちゃんの耳を指で閉じる必要はありません。もう一方の手でおしりを支えます。沐浴布で包んだ赤ちゃんを、足からおしり、背中…とゆっくりお湯に入れていきます。最初は驚く赤ちゃんも多いですが、少しずつ落ち着いていきます。おしりに添えていた手を離し、その手で沐浴布の上から上半身にお湯をかけます。
2.顔を洗う
洗面器のお湯にガーゼを浸し、軽く絞って目元を拭きます。一度ガーゼを洗面器のお湯ですすいでから、顔全体を拭いていきます。
- 目
- めやにをとってから、目尻から目頭に向かって優しく拭きます。
- 顔
- 額から鼻のわきへ3の字を描くように拭きます。
1回拭くごとにガーゼをすすぎます。乳児湿疹などが気になる時は、顔も石鹸で洗うといいでしょう。 その際はガーゼに石鹸をつけ、目や鼻、口の周りは避けて拭き、そのあときれいなお湯で拭き取ってください。
3.頭を洗う
手に石鹸をつけてよく泡立て、手のひら全体で大きな円を描くように頭を洗います。 その後、ガーゼで泡を落とし、ガーゼを絞って頭の水分を拭き取ります。
4.体の前側を洗う
沐浴布を体から取り、湯船の中に入れておきます。そして、首→両手→胸→おなか→両足の順に石鹸で洗っていきます。首元や手首、脇の下、足の付け根などのくびれが多いところは丁寧に、赤ちゃんの手のひらも広げて洗います。 おへその周りもやさしく洗い、足はお湯の中で洗います。
洗いながら、皮膚トラブルがないかもチェックしましょう。
おまた部分はどう洗う?
赤ちゃんのおまた(外陰部)は、うんちやおしっこで汚れがたまりやすい場所です。デリケートな部分なので、前から後ろに向かって、やさしく洗ってあげましょう。お湯で洗い流すだけでもOKですが、汚れの程度によって、よく泡立てた石鹸で洗ってもいいでしょう。皮膚に石鹸が残ると肌荒れの原因になるので、洗い流しもしっかりと。
- 男の子
- 裏側や睾丸のひだの汚れも忘れずにチェックする
- 女の子
- おまたの外側と内側の汚れもチェックする
5.背中・おしりを洗う
赤ちゃんの首の後ろを片手で支えたまま、もう一方の手を脇の下に入れます。そのまま赤ちゃんの腕の付け根あたりをつかみ、ゆっくりとうつ伏せにします。
安定したら首の後ろの手を離し、石鹸の泡で背中とおしりを洗います。この時、顔がお湯に入らないように気を付けましょう。 おしりは特に丁寧に石鹸で洗いましょう。
6.ベビーバスからバスタオルの上に移す
洗い終わったら、沐浴布はベビーバスの中に残したまま赤ちゃんだけをバスタオルの上に移します。ゴシゴシと強く拭かず、そっと押さえるように水分を拭き取ります。くびれやシワの中に水分が残りやすいので、拭き残しがないように気を付けましょう。
沐浴後に行うこと
1.全身の保湿
赤ちゃんの体を拭いた後、着替え一式の上に寝かせて全身を保湿します。保湿剤はローション、オイル、クリーム等を使用します。皮膚のバリア機能を保護するために、しっかり保湿しましょう。
2.おへそのケア
おむつを軽くあてて、おへそのお手入れを行います。へその緒が取れてしっかり乾燥するまでの間は、沐浴後におへそを消毒するなどのケアをしましょう。
3.服を着せる
赤ちゃんが湯冷めしないように、素早く服を着せます。服に腕を通す時は、赤ちゃんの腕を引っ張らず、迎え袖(袖口から大人が手を入れて、赤ちゃんの腕や足を掴み、服の位置を調整する)を心がければ、脱臼の心配はありません。
4.耳や鼻の掃除
綿棒を使って耳や鼻をお掃除します。綿棒は耳の奥まで入れずに、手前だけ優しくクルクルと触れるようにお手入れします。鼻の奥のごみも自然に排出されるので、鼻の穴の手前だけにしましょう。
5.水分補給
シャワー浴でもいい?
最近ではベビーバスを使わず、シャワーのみで赤ちゃんを洗う沐浴も知られるようになりました。浴室にマット等を敷いて、ガーゼではなく手を使い、たっぷりの泡で優しく洗う方法です。
シャワー浴の場合は、湯温(38℃~40℃でややぬるめ)や水圧に気を付けながら行います。また、赤ちゃんが冷えないよう、室温にも気を配りましょう。
-
リッチェル Richell ひんやりしないおふろマットR
- amazon
沐浴のタイミングやかかる時間
いつ沐浴する?
1日のうち、いつ赤ちゃんの沐浴を行うかは、ママやパパの生活リズムに合わせても大丈夫。赤ちゃんの生活リズムをつくるために、毎日なるべく同じ時間帯に入れてあげるといいでしょう。
また、授乳前でおなかがすいているときや、授乳直後の沐浴は避けたほうがよいでしょう。授乳後は30分ほどあけてからにしましょう。
沐浴はどのくらいの時間かけるもの?
最初は沐浴に時間がかかってしまうかもしれませんが、慣れてきたら、沐浴にかける時間は1回10分~15分くらいを目安に行いましょう。
パパや他の家族と協力しよう
生まれたばかりの赤ちゃんを、ママひとりで最初から最後まで沐浴させることは、想像以上に気を遣います。パパや他の家族がいる時は、ひとりが赤ちゃんを沐浴させ、洗い終わったらもう一人にあずけて拭きあげる、というように、大人2人で行うとスムーズです。
沐浴時の注意点は?
お湯の温度
寒い季節には、赤ちゃんの体が冷えないようにと、やや熱めのお湯を使いたくなりますが、新生児にとっての適温は38℃~40℃です。やけどを防ぐためにも、沐浴前に湯温計や大人の肘や腕の内側でお湯の温度をチェックする習慣をつけましょう。
体に紅斑(皮膚に浮かぶ赤い斑)が強く出た場合は、お湯が熱すぎる可能性があります。沐浴中は赤ちゃんをよく観察しましょう。
赤ちゃんの体調に合わせた沐浴を
赤ちゃんの元気がなく、母乳やミルクの飲みが悪いときや、発熱しているときなどは、無理に沐浴させる必要はありません。赤ちゃんの体調に合わせて沐浴を行いましょう。
室温にも気を配る
新生児期の赤ちゃんは、まだ自分でうまく体温調節することができません。沐浴する部屋の温度は、なるべく20℃以下にならないようにしましょう。
-
dretec(ドリテック) 温湿度計 デジタル 温度計 湿度計
- amazon
まとめ
最初のうちは、首すわり前でフニャフニャした赤ちゃんをしっかり洗ってあげられるか、目や耳にお湯や石鹸が入ってしまわないか、手を滑らせてお湯に落としてしまわないかなど、心配になることも多いと思います。けれど、ベビーバスで沐浴をするのはほんのわずかな期間。毎日沐浴を行うことで、前準備やお湯の温度、赤ちゃんの洗い方や全身状態のチェックなど、少しずつコツをつかんでいきます。沐浴を通して、赤ちゃんの成長を楽しんでくださいね。
- Post
- シェア
- LINEで送る
りくファミリーの他のマンガを読んでみよう
他のマンガにもコメントが届いています。
良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ