赤ちゃんのひとり歩きはいつ頃?練習する?発達や安全対策について解説
ひとりあるき・つたいあるき
公開日 2023.07.10
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イラスト・ずんこさん
ずんこさん
対象期間
0歳~1歳3か月頃(個人差あり)
費用・価格
原則費用は発生しない。
赤ちゃんの運動発達は、お座り→ハイハイ→つかまり立ち、そしてつたい歩きを経てひとり歩きへ移行していきます。大人の介助なしで子どもがひとりで歩行できるようになる時期はいつ頃なのでしょうか。この記事では、ひとり歩きができるようになるまでの発達の段階や、家の中の安全対策、ひとり歩きの練習方法などをご紹介します。【マンガ解説】

マンガ「ひとり歩き(つたい歩き)」

保育園でつかまり立ちで遊んでいる赤ちゃんをみて、「もう1歳3か月になるのに歩かないのが心配で…」と保育士に話すママの漫画イラスト「でもはるとくん上手につたい歩きできてますよ~足腰はしっかりしていますよね」と話す保育士の漫画イラスト運動の発達の目安、4か月首すわりが安定、5か月うつぶせの状態で顔を仰げる、6か月寝返りができる、7か月お座りが安定している、8か月腹ばい前進ができる、10か月一人でしばらく立てる、1歳2か月何歩かヨチヨチ歩ける、1歳6か月10メートル以上歩ける、1歳8か月後ずさり歩きができると説明する漫画イラスト「お母さんは歩行のお手伝いをしてあげてくださいね」と話す保育士、「どんなことをしたらいいですか?」と聞くママの漫画イラストひとり歩き練習その1、手の届きそうな場所におもちゃが置いてあり、取ろうと手を伸ばしている子どもの漫画イラストひとり歩き練習その2、手押し車のサポートや手を持って歩くお手伝いをするママと子どもの漫画イラストカーペットなどの段差や薬や化粧品などの危険物を手の届くところに置かないように、「ひとり歩きをしても大丈夫な環境を作っておいてくださいね」と話す保育士の漫画イラスト「まずは下半身の筋力を鍛えるということですね!」と目をキラキラさせガッツポーズをするママの漫画イラスト手押し車や歩行器を使っている子ども、「歩行器や手押し車はあれば便利ですがなくても問題ありません」という漫画イラスト「焦らなくても大丈夫、少しずつ練習していきましょう」と言う保育士の漫画イラスト「はると~歩く練習、一緒に頑張ろうね~」と遊んでいる子どもに話しかけるママの漫画イラストこどもの手をもって歩くのをサポートするママ、ほるとのペースに合わせて独り歩きの練習をして数日後…という漫画イラストお皿をもっているママが「美穂」と呼ばれてびくっとしている漫画イラスト「どうしたの?」と聞くママ、子どもを抱いているパパが「今はるとが2~3歩歩いたんだよ!」と話す漫画イラスト「やったね!私も見たかった」と喜ぶママ、子どもを抱いているパパが「はるともう一回練習してみようか?」と話す漫画イラスト

赤ちゃんがひとり歩きする時期は?

ひとり歩きするのはいつから?

赤ちゃんがひとり歩きができるようになる時期は、個人差はありますが、1歳~1歳3か月頃といわれています。厚生労働省の調査では、1歳4か月までに90%以上の赤ちゃんがひとりで歩けるようになるという報告もあります。

つたい歩きからひとり歩きへ

赤ちゃんの発達は、お座り→ハイハイ→つかまり立ちへと進んでいきます。そして、つかまり立ちが成功したら、ママの手を持ったり家具につかまったりしながら、恐る恐る最初の一歩を踏み出し始めます。 最初のうちは慣れずにぐらついたり、よろめいたりして尻もちをついたりしますが、数日間もすれば上手にバランスが取れるようになり、いつしか大人のお手伝いなしで、ひとりで歩けるようになっていきます。

運動の発達の目安、4か月首すわりが安定、5か月うつぶせの状態で顔を仰げる、6か月寝返りができる、7か月お座りが安定している、8か月腹ばい前進ができる、10か月一人でしばらく立てる、1歳2か月何歩かヨチヨチ歩ける、1歳6か月10メートル以上歩ける、1歳8か月後ずさり歩きができると説明する漫画イラスト

ひとり歩きの練習は必要?

ひとり歩きのサポート

つたい歩きをし始めた後の赤ちゃんは、最初はうまくいかずに尻もちをつくことも多いですが、少しずつバランス感覚を身に付け、自信もついていきます。歩くことが楽しい!と思えるよう、上手にサポートしてあげましょう。

届くか届かないかの位置におもちゃを置く

赤ちゃんがすでに立ち上がることができるのであれば、あと少しで手が届くぐらいの距離にお気に入りのおもちゃを置き、おもちゃのある場所まで歩けるように応援してあげましょう。

ひとり歩き練習その1、手の届きそうな場所におもちゃが置いてあり、取ろうと手を伸ばしている子どもの漫画イラスト

赤ちゃんの手を持って歩かせてみる

ママやパパが赤ちゃんの手を持って、数歩歩くのを手伝ってあげましょう。

手押し車を使う場合、安定したものであるかどうかをしっかりと確認しておきましょう。これから購入する場合は、安全基準をきちんと満たしたものを選ぶようにしましょう。

ひとり歩き練習その2、手押し車のサポートや手を持って歩くお手伝いをするママと子どもの漫画イラスト

歩く環境を整える

歩くのに必要な筋力をつけるためにも、ベビーカー、ベビーベッド、チャイルドシートにいる時間をなるべく減らして、赤ちゃんがたくさん動けるようにしてあげましょう。

歩行器は必要?

歩行器は昔からある育児グッズで、赤ちゃんの歩行開始を早める訓練になるという理由で広まりました。そのため祖父母世代には、歩行器を勧める方が多いかもしれません。
ところが、現在では歩行器は歩行開始の訓練にならないとされています。
歩行器は歩く練習のためではなく、赤ちゃんの気分転換に使用したり、赤ちゃんの発達を妨げない程度に短時間だけ乗せてみたり、うまく活用していきましょう。

手押し車や歩行器を使っている子ども、「歩行器や手押し車はあれば便利ですがなくても問題ありません」という漫画イラスト

ファーストシューズはいつ用意すればいい?

ファーストシューズとは、赤ちゃんが初めて履く靴のことで、歩き始めの赤ちゃんが靴に慣れるためのシューズでもあります。
自分ひとりだけでよちよち歩きができる(10歩程度歩ける)ようになったら、ファーストシューズを履かせてあげるとよいでしょう。まずはお家の中でシューズを履いて歩くことに少しずつ慣れさせてあげることをおすすめします。

[イフミー] ファーストシューズ
[イフミー] ファーストシューズ
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サイズの測り方

ファーストシューズのサイズは、お店で測定してくれる場合もありますが、自宅で測る場合はつま先に5mm〜10mmほど余裕があるとよいといわれています。足の長さだけでなく、足の幅や甲の高さも意識して選びましょう。

赤ちゃんの足のサイズを測る場所のイラスト

ひとり歩きの安全対策

カーペットなどの段差や薬や化粧品などの危険物を手の届くところに置かないように、「ひとり歩きをしても大丈夫な環境を作っておいてくださいね」と話す保育士の漫画イラスト

赤ちゃんがつかまり立ちをし始め、つたい歩きやひとり歩きへと発達していくにつれて、行動範囲がぐっと広がり、転倒や怪我、誤飲などの思わぬ事故が起きてしまうことがあります。周囲のちょっとした気配りで子どもの事故の大部分は防げるので、たっちし始めたら気を付けていきましょう。

ひとり歩きは早すぎても遅すぎても心配?

保育園でつかまり立ちで遊んでいる赤ちゃんをみて、「もう1歳3か月になるのに歩かないのが心配で…」と保育士に話すママの漫画イラスト

ひとり歩きが早すぎるのが心配

赤ちゃんの歩き始めが早すぎると、足腰を痛めやすいのでは?と心配するパパママもいるかもしれません。しかし、基本的には赤ちゃんが自分の意志で歩き始めたのであれば、特に問題はないといわれています。

ひとり歩きをしない、遅いのが心配

運動能力は個人差が大きく、生後8か月で歩く子や、1歳5か月頃に歩くようになる子もいます。また、つかまり立ちやつたい歩きはできるのに、なかなか最初の一歩が出ないという場合もあり、子どものタイプや生活環境などの違いによって歩行の時期はさまざまです。

赤ちゃんのO脚について

よちよち歩きの1歳半から2歳ごろの赤ちゃんは、「O脚」、つまり膝と膝の間が離れてしまって歩き方が不安定に見えることがあります。このO脚は「生理的O脚」と呼ばれ、赤ちゃんにはよくあることで、医療機関で相談すると「そのうち治ります」「様子見で大丈夫」と言われたりすることも。歩行が安定してくると少しずつ足が真っすぐになっていくので、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。

どうしても心配!そんな時は

成長にもさまざまなパターンがありますが、ひとり歩きが遅すぎると感じる場合は、やはり不安になりますよね。赤ちゃんの両手を持って楽しくつたい歩きを促すことで、安心感から歩くタイミングが生まれることもあります。また、子育て支援施設や保育所の園庭開放などを利用し、いろいろなタイプの子どもの姿を見ることで、不安が解消されるかもしれません。

「焦らなくても大丈夫、少しずつ練習していきましょう」と言う保育士の漫画イラスト

1歳6か月頃になっても歩く気配が見られなかったり、他にも不安や心配な点があったりする場合は、市区町村で実施される乳幼児健診や小児科で相談してみましょう。

まとめ

赤ちゃんが何にもつかまらずに一人で歩けるようになった時、赤ちゃん自身も「できた!」と笑顔になることもあります。赤ちゃんのペースに合わせて、ときにサポートしながら、親子でその瞬間の成長を楽しんでくださいね。

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ずんこさん
ずんこ
タイ在住の日本人漫画家、イラストレーター。 日本でマンガ家アシスタントなどを経験後、シンガポールのローカルアートスクールにてマンガの描き方を教える。現在はタイ・バンコクを拠点にマンガ・イラストの制作をしている。他にも、シンガポールやベトナムのイベントに、マンガ風似顔絵ブースで参加をするなど、マンガを通してさまざまな人達と交流していきたいと活動を広げている。
参考文献
厚生労働省「乳幼児身体発育調査 / 平成22年度乳幼児身体発育調査」
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000012673583(最終閲覧:2023.06.13)