マンガ「夜泣き」
夜泣きとは?
夜泣きとは、赤ちゃんが夜に突然目を覚まし、理由もなく激しく泣く現象です。多くのママ・パパが経験する育児の難関のひとつであり、夜中の寝かしつけで悩み、苦労することで知られています。
夜泣きの原因
夜泣きは、赤ちゃんがうまく眠ることができないことで起こると考えられています。しかし、はっきりとした原因は未だ解明されていません。
そもそも赤ちゃんはたくさん寝る
新生児の1日の睡眠時間は15〜20時間ほどで、2〜3時間おきの睡眠を繰り返します。成長するにつれて起きている時間が長くなり、生後5〜6か月頃の赤ちゃんは1日に13〜14時間程度眠ります。
赤ちゃんの睡眠のメカニズム
睡眠には、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」があります。赤ちゃんはレム睡眠の回数が多く、特に生後間もない時は体内時計が発達していないため、目覚めるタイミングが多く、不安定です。「ぐっすり眠れない」「すっきり目覚められない」といった睡眠不足の状態が起きやすく、更には睡眠時に見た夢なども影響して、不快感を感じて泣いてしまうといわれています。
夜泣きはいつ始まる?いつ終わる?
夜泣きは生後6か月頃に始まる
赤ちゃんによって個人差がありますが、夜泣きの多くは生後6か月~1歳半にかけて起こり、期間は1か月から半年ほど続くことが多いようです。夜泣きが長く続く赤ちゃんもいれば、ほとんど夜泣きをしない赤ちゃんもいるなど、さまざまです。
夜泣きのピーク
夜泣きのピークは一般的に生後7〜9か月頃と言われています。
一度終わった夜泣きが再発することも⁉
夜泣きは一度おさまっても、自宅以外の場所にお泊まりした時や、保育園への入園、体調不良などの環境や生活の変化が刺激となり、再び夜泣きが起こる場合があります。
夜泣きの対策と乗り切り方
夜泣きは、多くの場合は生理的現象から来るもので、赤ちゃんの成長につれてだんだんとおさまっていきます。毎晩泣き声で起こされ、再び寝かしつけることにも時間がかかり、ママやパパは本当に苦労します。しかし、夜泣きは治すものではありませんので、家族で協力しながらうまく対応していきましょう。
夜泣きの対策
先輩ママ達も実践している、夜泣き対策におすすめの寝かしつけ方法8選をご紹介します。
①生活リズムを整えていく
体内時計が未熟で夜に起きてしまう赤ちゃんには、昼夜の生活リズムを覚えてもらうといいでしょう。寝るときは明かりを消し、朝起きたら明るい日の光を浴びさせます。昼間に散歩や遊びに出かけると、睡眠に重要なホルモン「メラトニン」のもととなる「セロトニン」というホルモンがたくさん作られるため、夜ぐっすり眠りやすくなります。
離乳食を食べている時期であれば、決まった時間にご飯を食べるリズムを保つことも大切です。
②音を聞かせる
換気扇の音やビニール袋のガサガサ音などの、いわゆる「ホワイトノイズ」には、赤ちゃんを安心させて泣き止ませる効果があると言われています。原因ははっきりと分かっていませんが「お腹の中にいたときの音に近いから」という説があります。
また、一定のリズムを刻む音にはリラックス効果があります。歌を歌ってあげたり、音楽やオルゴール音を聴かせたりすると良いでしょう。
③抱っこ、トントンする
赤ちゃんは抱っこをされると安心し、気持ちがよくなります。ママが仰向けの状態で赤ちゃんをうつ伏せにしてお腹に乗せたり、もしバランスボールがあれば、ママがボールに座った状態で抱っこして、ゆっくりと揺れたりしてみてください。他にも、背中やおしりをトントンしてあげるのも良いでしょう。
⑤お風呂と寝る前に水分を補給する
お風呂の時間は、寝る直前ではなく少し時間を空けるようにすると寝かしつけに効果的です。お風呂の後のおっぱいやミルクでお腹がいっぱいになると、赤ちゃんも満足してすやすや眠ってくれやすくなります。
⑥あえて、少しそっとしてみる
夜泣きと間違えやすいのが、寝言で泣いている「寝言泣き」という現象です。一見泣いているように見えても実は眠っている状態なので、少しの間であればそのまま様子を見てみましょう。
⑦添い乳をする
お乳が赤ちゃんのおやすみサインになっているようであれば、添い乳で安心感を与えてあげることもできます。おっぱいをくわえさせるだけでも大丈夫です。ただし添い乳は、その体勢のままでママが寝てしまうと赤ちゃんに覆いかぶさる危険があるため、注意が必要です。
⑧いっそ一度起こす
最終手段として、明かりをつけなおして、赤ちゃんと一緒に起きてもいいかもしれません。歩き回ったり、遊んだりして、赤ちゃんが満足して眠くなった頃に、また消灯して一緒に寝る、という方法です。何をやっても寝てくれないというときに試してみてください。
夜泣きの乗り切り方
わが子に合った方法で
夜泣きは原因がはっきりとわかっていない分、対策も立てにくく、確実に寝かしつけられる方法はありません。さまざまな方法を試してみて、「うちの子はこれで眠れる!」というものを少しずつ見つけていきましょう。
おやすみ前の習慣を作る
寝かしつけのコツは、授乳・抱っこ・絵本の読み聞かせなど、寝る前に行う流れを定着させることです。その習慣を合図に、赤ちゃんは「もう寝る時間だ」と反応し、寝付きやすくなります。
夜泣きの時期を乗り切るおすすめグッズ
夜泣きの時期を乗り切るために、おすすめの便利グッズをご紹介します。
夜泣きが始まったら便利グッズを活用してみよう
おくるみ
寝る前におくるみやタオルケットなどで赤ちゃんをくるんで、顔が出ている状態にし、抱っこで寝かしつけて、赤ちゃんが寝たら布団におろします。
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おしゃぶり
泣き止まない赤ちゃんがおしゃぶりをすることで、赤ちゃんが安心し落ち着いてそのまま寝ることがあります。
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抱っこ用ふとん・トッポンチーノ
赤ちゃんを抱っこする際に、抱っこ用お布団やトッポンチーノを使い、赤ちゃんが眠ったらそのままベッドやお布団におろします。背中が直にベッドやお布団に触れないため、背中スイッチが発動せず、そのまますやすやと眠ってくれます。
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寝かしつけ用ぬいぐるみ
胎内音やメロディーが流れるぬいぐるみは赤ちゃんをリラックスさせる効果があり、寝かしつけに役立ちます。
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ベッドメリー
ベビーベッドに取り付けたり、お布団のそばにベッドメリーを設置すると、頭上のメリーが回転したり、メロディが流れたりして赤ちゃんを楽しませてくれます。メリーを見ているうちに赤ちゃんがうとうとして寝てしまう、という寝かしつけの役割も担っています。
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夜泣き対応に疲れたら
自分の意思に関係なく、赤ちゃんの泣き声とともに起こされる夜泣きは、ママやパパにも負担が生じてきます。その負担はママやパパ自身の体調に影響するほかに、赤ちゃんもその様子を感じ取ってしまいます。つらいときは決して無理をせずに、休息の時間を作りましょう。
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気持ちが落ち込んだときは周りの大人と話そう
育児中のママはホルモンバランスの変化も相まって、何かあった時には「私が悪い」と自身を責めてしまいがちになります。気持ちが沈んでいるときは家族や保健師さん、他のママと会話をして、悩みを共有したり、気分転換をしてみるとよいでしょう。
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パパと一緒に乗り越えよう
男性の脳は、赤ちゃんの泣き声に気がつきにくいと言われています。泣いている赤ちゃんの横でパパが眠り続けていたら、思い切ってパパを起こし、直接助けを求めてみましょう。
すき間時間でも睡眠と休息を
日中、少しでも時間があればできるだけ休息をとりましょう。赤ちゃんといっしょにお昼寝をしたり、普段の家事を簡単に済ませる日を作ったりして、自身をいたわってあげましょう。
夜泣きに虫封じ(むしふうじ)祈祷の効果は?
昔から日本では、赤ちゃんの夜泣きが激しかったり、なかなか寝付かなかったりする時には、「疳(かん)の虫が騒いでいる」と考えられてきました。現代ではあまり聞かれなくなりましたが、今でも神社で疳の虫をしずめる「虫封じの祈祷」をお願いする家庭もあるようです。言い伝えやおまじないのようなものですが、ママたちのストレスや不安な気持ちを落ち着かせる効果もあるのかもしれません。
まとめ
夜泣きは、生後6か月頃に始まり、おおむね1か月から半年間ほど続くといわれています。赤ちゃんが上手に眠る練習をするための発達過程のひとつではありますが、毎晩の寝かしつけや夜泣きにママやパパは苦労するものです。寝不足の辛い日々が続きますが、夜泣きはいつか必ず落ち着きます。子どもの様子を見ながら、時には便利な育児グッズを活用するなどして、夜泣きの時期を工夫して乗り切っていきましょう。
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ