- 対象期間
- 抱っこ紐は新生児~4歳頃まで、おんぶ紐は生後6か月~4歳頃まで
- 費用・価格
- 3,000円~30,000円程度と幅がある
マンガ「抱っこ紐・おんぶ紐」
抱っこ紐・おんぶ紐の種類
抱っこ紐はキャリータイプが主流
抱っこ紐とは、赤ちゃんを抱っこするための道具です。昔は一本の長い紐を自分の身体に合うよう巻き付けて使っていましたが、現在は、肩や腰にベルトを装着し、簡単に調整ができるものが多く、また安全性が高いものになっています。本記事では一般的な抱っこ紐やおんぶ紐のについて詳しくご紹介します。
キャリータイプ(新生児~4歳頃まで)
街で見かける抱っこ紐の多くがキャリータイプです。肩や腰への負担をクッション付きのベルトが軽減してくれるため、利用頻度が高い方におすすめです。1つの抱っこ紐で、横向き、対面抱き、腰抱き、前向き、おんぶができる多機能タイプは、赤ちゃんの成長にあわせて形を変えて使うことができます。
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Ergobaby エルゴベビー EBC OMNI Breeze オリーブグリーン
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スリング(新生児~2歳頃まで)
スリングタイプの抱っこ紐は、赤ちゃんを包み込むように抱っこします。キャリータイプに比べるとクッションや支えがないので、手を添える必要があります。抱っこしたまま授乳もできる、ラクな姿勢でお世話ができる、といった点がメリットです。折りたたむとコンパクトになるので持ち運びもしやすく、キャリータイプよりも価格もお手頃です。
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(ケラッタ) u-sling ベビースリング 新生児 から成長に合わせて使える6WAY
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ベビーラップ(新生児~1歳頃まで)
ベビーラップはスリングと似ていますが、スリングが片方の肩にたすき掛けするのに対し、ベビーラップは一枚の長い布を両方の肩にベスト状に巻き付けて使います。最近では、長い布ではなく、既に形成されていて被るだけで使えるものもあります。身体全体で赤ちゃんを包み込むので、より密着感と安定感があります。
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コニー抱っこ紐 (Konny) スリング 新生児から
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おんぶ紐(生後6か月~2、3歳頃まで)
昔から使われているおんぶ紐は、登山リュックのように背中で固定するため、肩と腰に重さが分散されるのが特徴です。ママやパパの両手が空くので、家事をするときなどに便利です。
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ON BACKS CARRIER BASIC オンバックスキャリーベーシック おんぶ紐 (デニムネイビー)
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ヒップシート(生後6か月~3歳頃まで)
歩けるようになると、抱っこしたり下ろしたりを頻繁に繰り返します。そのような時に便利なのがウェストポーチ型のヒップシートです。腰ベルトに台座が付いたもので、その上に赤ちゃんを座らせて片手で支えます。
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ヒップシート 抱っこ紐 ウエストポーチ 収納 補助ベルト ラウチェ 肩紐有り ベビーシート
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どんな抱っこの仕方があるの?
シーンによって抱き方を変えてみよう!
抱っこ紐は、いろいろな抱き方ができます。ここでは5つの一般的な抱っこの仕方をご紹介します。
対面抱っこ(縦抱き)
対面抱っこは、ママやパパが赤ちゃんと向かい合う抱っこです。新生児期から対応している抱っこ紐が多いため、最も一般的な抱っこの仕方でもあります。赤ちゃんの様子や表情がよく見えるので、安心感があります。キャリータイプの場合、両手が空くので荷物を持ったり、産院に行ったりするときに動きやすく便利です。
横向き抱っこ(横抱き)
首座り前の新生児期からできる抱っこで、赤ちゃんを寝かせたままの姿勢をキープできます。赤ちゃんの寝かしつけや、1か月健診やお宮参りなど、首座り前の赤ちゃんとのお出かけに便利です。
前向き抱っこ
腰がすわる(お座りができる)生後5〜7か月頃からできる抱っこです。ママやパパと同じ視界が楽しめるため、赤ちゃんが機嫌よくいてくれることも多く、また好奇心が旺盛な子にもおすすめです。
腰抱っこ(腰抱き)
腰がすわる(お座りができる)生後5~7か月頃からできる抱っこです。赤ちゃんはママやパパの顔を見られて安心できる一方で、外の景色も楽しむことができます。
おんぶ
おんぶは生後6か月頃からできます。おんぶをすると両手が空くので、洗い物や掃除などの家事もしやすくなり、便利です。また、赤ちゃんの視野が抱っこの時よりも広がることから、知育的にも効果が期待されています。
抱っこ紐の付け方・外し方
抱っこ紐の付け方
初めて抱っこ紐を使う時は、やり方がわからず、ちゃんと装着できているのか、赤ちゃんを安全に抱っこできているのか、心配になりますよね。ここでは、一般的な対面抱っこ(縦抱き)での抱っこ紐の付け方をご紹介します。
① ウエストベルトを装着する
腰にウエストベルトを装着します。バックルをはめたときに、カチッと音がしてきちんととまっていることを確認しましょう。
② 子どもに背当てを沿わせて抱える
子どもを正面に抱きかかえ、背当てを背中に沿わせ持ち上げます。おしりの位置はウエストレベルよりも上にし、赤ちゃんの脚はM字になっていることを確認しましょう。また、抱っこ紐に安全ベルトがある場合は、この時に装着します。
③ ベルトを肩にかけてバックルで留める
片手で子どもの背中を支えたまま、両肩ベルトを肩にかけ、肩の後ろでバックルを留めます。
④ ベルトを調整する
余ったベルトをたぐり寄せ、両脇からおしりの下に手を入れて子どもの姿勢を調整します。
抱っこ紐の外し方
赤ちゃんが抱っこ紐での抱っこを嫌がったり、パパやママが肩や腰に負担を感じるようになったら、抱っこ紐を外して休憩しましょう。ここでは、一般的な対面抱っこ(縦抱き)での抱っこ紐の外し方をご紹介します。
① 肩のうしろのバックルを外す
子どもの背中を支え、肩のうしろのバックルを外します。
② 安全ベルトを外し、子どもを下ろす
片手で子どもを支えたまま、子どもの安全ベルトを外し、子どもを抱っこ紐から下ろします。
長時間抱っこしっぱなしでも大丈夫?
SG基準では、抱っこ紐の長時間の使用に関する注意喚起を行なっており、「連続して使用するときは、体調の変化や装着状況を確認する必要があるため2時間以下が望ましい」としています。抱っこ紐は便利なためつい長時間使用してしまいがちですが、適度に外すようにしましょう。
抱っこ紐・おんぶ紐の選び方
抱っこ紐・おんぶ紐を選ぶ6つのポイント
日本製から海外製まで、さまざまなデザインや種類の抱っこ紐やおんぶ紐が発売されているので、どれを選んだらよいか、迷ってしまいますよね。抱っこ紐やおんぶ紐を購入するときの選び方や、6つのポイントについてご紹介します。
素材で選ぶ
赤ちゃんは自分で体温調節することができないため、通気性の良いメッシュなどの素材や、肌あたり良いコットン生地が使われている製品がおすすめです。また、洗濯機で丸洗いできるものなら衛生的に使えます。
機能で選ぶ
1つの製品で複数の抱っこパターンに対応できるものはそれだけ複雑さが増しますが、長く使えるメリットもあるので、機能性を重視する方におすすめです。中には、より疲れにくい工夫がされたものや、赤ちゃんを下ろさなくても違う体勢(縦抱っこ→おんぶなど)に変えられるものもあります。
赤ちゃんの月齢で選ぶ
里帰り出産などで新生児期から移動が多い場合は、赤ちゃんを横に寝かせた状態で抱っこする「横抱っこ」機能のあるタイプが便利です。また授乳ケープ兼用型の「スリング」や「ベビーラップ」は外出時に活躍します。生後3か月頃の首が座った頃からは、縦抱きができる「キャリータイプ」がおすすめです。ベビーカーも併用して外出する場合は、着脱簡単なコンパクトタイプも一つは持っておくと便利です。はいはいが始まる生後6か月頃からは目が離せなくなるので、家事と子守が同時にできる「おんぶ紐」が活躍します。1歳以降、ひとり歩きが始まっても、急いでいるときや外出中ぐずったときは、まだまだ抱っこ紐の出番。子どもの体重も増えているので、腰に負担がかかりにくい腰ベルトタイプを選びましょう。
使うシーンで選ぶ
屋内や近所の外出がメインの場合は、コンパクトな「スリング」や「おんぶ紐」があれば、普段の生活には十分です。車や電車等での移動が多い場合は、丈夫でしっかりした「キャリータイプ」がおすすめです。パパとママで、同じ抱っこ紐を共用する場合は、ベルトで長さ調整ができる「キャリータイプ」や「ヒップシート」がおすすめです。
正しい姿勢で抱っこできるものを選ぶ
どれだけ機能的な製品でも、抱っこ紐がママやパパと赤ちゃんに合っていないと正しく快適な抱っこはできません。特に小柄なママは海外製品だと大きすぎる場合もあるようです。抱っこ紐装着時の赤ちゃんの姿勢として、以下のポイントを正しい抱っこの基準として考え選ぶとよいでしょう。
- 赤ちゃんの足はM字開脚(股を開いた状態)になっているか
- 赤ちゃんのおでこにママがキスできるくらいの高さになっているか
- 赤ちゃんのおしりはママのおへそより上にきているか
SGマーク制度適用製品から選ぶ
「SGマーク」とは、Safe Goods(安全な製品)の略で、一般財団法人製品安全協会が定めたマークです。SGマークを取得している抱っこ紐であれば、SG基準に適合している安全性が高い製品であり、信頼性の高い第三者認証により安心して使用できる製品であると言えます。また、万が一、SGマーク付き製品の欠陥により人身事故が発生したときは、円滑な賠償措置が講じられる製品の証でもあります。
おすすめの抱っこ紐グッズ
抱っこ紐でのお出かけをもっと快適に!
お出かけ時に抱っこ紐をもっと楽に、快適に使用できる抱っこ紐専用のグッズやアイテムがたくさん発売されています。ここではママやパパに人気の抱っこ紐グッズをご紹介します。
おすすめグッズその① 抱っこひも収納カバー・バンド
抱っこ紐収納カバーや収納バンドは、お出かけ時にかさばってしまう抱っこひもをコンパクトにして持ち運ぶことができます。抱っこ紐によっては商品に初めから付属している場合もあります。
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【ルカコ】抱っこひも収納カバー[Lサイズ]
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エルゴ ergo 抱っこ紐 収納ゴムバンド
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おすすめグッズその② 抱っこ紐ケープ
キャリータイプの抱っこ紐にはカバーやケープがつけられます。夏は赤ちゃんのお肌を紫外線から守る、通気性のよい蒸れない素材で、UVカット率が高いものがおすすめです。冬はお散歩時もあたたかく快適に過ごせるよう、裏側がボアやフリース素材になっているカバーが人気です。表地に撥水加工がされているものであれば、突然の雨や雪でも安心。足元をすっぽり覆うタイプであれば風もガードしてくれます。
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ベビーホッパー(BabyHopper) 抱っこ紐カバー エルゴベビー用ウェザーカバー/ネイビー CKBH03022
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おすすめグッズその③ よだれカバー
よだれが多い赤ちゃんには、抱っこ紐に装着するよだれカバーがおすすめです。ガーゼ素材やパイル地など、赤ちゃんの肌に触れてもやさしいものがたくさんあります。洗い替え用にいくつかあるとよいでしょう。
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今治タオル emoka よだれパッド 抱っこ紐 よだれカバー
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抱っこ紐・おんぶ紐での事故に注意!
抱っこ紐・おんぶ紐を安全に使うために
抱っこ紐やおんぶ紐は正しく使用しないと事故に繋がる恐れがあり、注意が必要です。抱っこ紐・おんぶ紐の誤った使用方法による危険性と、注意点についてご紹介します。
落下・転倒
抱っこ紐を正しく装着しなかった結果、抱っこ紐から赤ちゃんが落ちて頭を打ったり、前かがみになった時に、赤ちゃんが抱っこ紐からすり抜けて転落してしまったりする事故が少なからず起こっています。思わぬ事故を防ぐため、以下の点に注意しましょう。
- バックル類の留め具や、ベルトの調節、子どもの位置など、取扱説明書を読んで、正しく使用しましょう。
- おんぶするときや抱きかかえるとき、下ろすときは、必ず安全な場所で、かつ低い姿勢で行いましょう。
- 抱っこひもの使用時に、物を拾うなどで前にかがむ際は、必ず子どもを手で支えましょう。
- 抱っこしながらの歩きスマホはやめましょう。
窒息
特にスリング使用時には赤ちゃんの顔が布に埋もれてしまう窒息事故に注意が必要です。また、スリングを使用した赤ちゃんの横抱きにより、股関節脱臼を起こす可能性があると指摘する医師の報告もあります。国民生活センターでは、抱っこ紐等の利用に関して、次のようなアドバイスをしています。
- 赤ちゃんの気道をふさぐ状態にならないように注意し、顔色が見えるように抱っこする
- 赤ちゃんの股関節脱臼を防ぐためM字開脚(股を開いた状態)で抱っこする
- 首がすわるまでは背当て、頭当てがあるものを選ぶ
- 製品安全協会に認定された子守帯もあるので、選ぶときの参考にするとよい
まとめ
赤ちゃんとの生活がより快適に、便利になる抱っこ紐やおんぶ紐。現在ではたくさんの製品が発売されているので、赤ちゃんが産まれて生活のイメージがついてから購入したり、月齢や成長にあわせて買い換えるのもよいでしょう。抱っこ紐やおんぶ紐を使用する際は、連続使用時間を守り、正しく着用することで、怪我や事故がないようにしましょう。
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ひろむさん分かりやすいいいね
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ