- 対象期間
- 生後9か月~3歳頃
- 費用・価格
- ミルク缶 700円~2,800円程度
※容量やメーカーによる
マンガ「フォローアップミルク」
フォローアップミルクとは?
離乳食後期から飲める育児用ミルク
フォローアップミルク(通称:フォロミ)は、離乳食では補いきれない栄養素を補完するための育児用ミルクです。赤ちゃんの離乳食の進みが遅かったり、食べムラがあったりすると、十分に栄養が摂れているか心配になりますよね。フォローアップミルクを与えることで、食事以外からも足りない栄養を摂ることができます。
フォローアップミルクができるまで
肉類と乳製品がメインの食生活であるヨーロッパ諸国では、かつて乳児期早期より牛乳を与えて、多くの赤ちゃんや子どもに鉄分が不足していました。そのため、鉄欠乏を防ぐために、1970年代頃にフォローアップミルクが開発されました。
フォローアップミルクは必要?
日本では、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」において、「フォローアップミルクは母乳代替食品ではなく、離乳が順調に進んでいる場合は、摂取する必要はない。」と記載されています。離乳食が順調に進んでいなかったり、体重が増えていない場合は、必要に応じてフォローアップミルクを使ったり、医師に相談することを検討してみましょう。
母乳や育児用ミルクとの違いは?
フォローアップミルクには、鉄分および鉄の吸収を促進するビタミンCが多く含まれています。たんぱく質と炭水化物についても、育児用ミルクより多く含んでいるのも特徴です。一方で、母乳や粉ミルクに含まれている亜鉛は、フォローアップミルクには含まれていません。
牛乳ではダメなの?
牛乳は1歳過ぎから飲ませることができ、良質なタンパク質とカルシウムが含まれていますが、実は鉄分があまり入っていません。離乳食後期の生後9か月頃の赤ちゃんには、不足がちな鉄分を補えるフォローアップミルクがおすすめです。
フォローアップミルクの種類・価格
大容量の缶タイプや、使い切りタイプも
フォローアップミルクには、粉ミルクと同様、缶タイプ、スティックタイプ、キューブタイプ、液体ミルクがあります。それぞれの特徴をご紹介します。
缶タイプ(300g、800g)
家で使うときは、缶タイプが使い勝手がよく、おすすめです。サイズは300g程度のものと、800g程度のものの2種類があります。衛生面から、開封後は1か月以内をめどに早めに使い切るようにしましょう。
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和光堂 フォローアップミルク ぐんぐん 830g
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スティックタイプ
1本で100ml分のフォローアップミルクが作れます。計量する必要がなく、忙しい時や外出時、旅行のときにも便利です。
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森永 フォローアップミルク チルミル スティックタイプ
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キューブタイプ
固形になっているキューブタイプは、ひとつのキューブで40mlのフォローアップミルクを作ることができます。コップやマグなどにキューブを入れて溶かすだけでよく、簡単です。
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明治ステップ らくらくキューブ 1歳~3歳頃 フォローアップミルク
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液体ミルクタイプ
液体ミルクは、すでに調乳された状態になっているため、缶を開けてすぐ飲ませることができます。常温でも飲めるため、地震や停電、断水などの災害時にも重宝します。
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明治 ステップ らくらくミルク 240ml×6本
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フォローアップミルクはいつから飲める?
フォローアップミルクの対象年齢、量と回数
フォローアップミルクは、赤ちゃんが何か月頃から飲めるのでしょうか。年齢に応じた一日あたりの量と回数をご紹介します。
フォローアップミルクの対象年齢
フォローアップミルクは、生後9か月以降、離乳食を1日3回食べるようになる離乳食後期頃から、3歳頃まで飲ませることができます。
1日にどのくらい飲ませる?
月齢 | 離乳食後(3回) | 食間(2回) | 1日の合計 |
---|---|---|---|
生後9か月~12か月 | 50~100ml | 200ml | 550~700ml |
1歳~3歳 | - | 200ml | 400ml |
※製品により分量が異なり、目安量となります。 |
フォローアップミルクの作り方・飲ませ方
フォローアップミルクを作ってみよう
フォローアップミルクの作り方と飲ませ方、赤ちゃんが飲まないときの活用方法を詳しくご紹介します。
フォローアップミルクの作り方
フォローアップミルクの作り方は、粉ミルクと同じ要領ですが、哺乳瓶ではなくスパウト、ストローマグ、コップを使います。ミルク缶の場合は、付属のスプーンで必要量を計り、50℃以上のお湯で溶かして冷まします。適温になったのを確認してから、飲ませましょう。衛生面から作り置きはしないでください。
フォローアップミルクの飲ませ方
フォローアップミルクは、ハイチェアや子ども用の椅子に座らせた状態で飲ませます。飲ませるタイミングは、離乳食後やおやつと一緒に、もしくは食事と食事の間です。離乳食前にフォローアップミルクを与えて、お腹がいっぱいにならないよう、気をつけましょう。
フォローアップミルクを飲んでくれないときは
衛生面から、飲み切れなかったフォローアップミルクはもったいなくても捨てましょう。赤ちゃんが飲んでくれるかわからないときは、各メーカーのWebサイトや産院で無料サンプルを配布していることもあるので、サンプル品で試すのももよいでしょう。
フォローアップミルクのメリット・デメリット
フォローアップミルクのメリット
フォローアップミルクのメリットは、栄養面以外にもたくさんあります。
離乳食作りでも使える
フォローアップミルクは飲み物としてだけではなく、ミルクシチューやミルク粥などの離乳食のアレンジにも使うことができます。普段の離乳食に鉄分などの栄養を足したいときにフォローアップミルクをプラスして調理します。
ストローやコップを使う練習もできる
フォローアップミルクは、食事の一部であるという考えから、スパウトやストローマグ、コップで飲ませるのがおすすめです。哺乳瓶卒業に向けて飲ませる練習をしてみましょう。
食欲がないとき、病気のときの栄養・水分補給に
赤ちゃんの体調が優れなかったり、病気で普通の食事が摂れないときにもフォローアップミルクは重宝します。ほんのり甘味もついているため、食欲がないときでも赤ちゃんが飲んでくれることが多いです。
フォローアップミルクのデメリット
フォローアップミルクを与えることに特にデメリットはありません。ただし、フォロミの与え方で、いくつか注意したい点があります。
飲ませすぎに注意
栄養のメインは食事です。フォローアップミルクでお腹がいっぱいになってしまうと、離乳食が進まないことがあります。1回に飲ませる量が多くなりすぎないようにしましょう。
虫歯にならないように注意
フォローアップミルクには、乳糖が含まれているので虫歯になるのでは?という考えもあります。しかし、フォローアップミルクそのものが原因というより、飲ませたままで寝ることが虫歯の一番の要因です。飲んだ後や、子どもが寝た後には、清潔なガーゼなどで口の中を拭くようにしましょう。
まとめ
生後9か月頃からの赤ちゃんは、手づかみ食べなどをはじめ、食への関心が高まりつつある時期です。フォローアップミルクは、離乳食が順調に進んでいる赤ちゃんにとっては基本的に必要はありませんが、離乳食の進みが遅かったり、体重が増えていない場合には、補助的に使うとよいでしょう。フォローアップミルクは、離乳食づくりにも活用できるなど、たくさんのメリットがあります。子どもの様子や成長を見ながら、必要に応じて活用してみてくださいね。- Post
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ