- 対象期間
- 主に1歳半~2歳頃
マンガ「イヤイヤ期」
イヤイヤ期とは?
イヤイヤ期とは、子どもに自我が芽生え、自分の欲求を相手にぶつけるようになる時期のことです。主に1歳半〜2歳半にかけて見られ、「魔の2歳」とも言われています。かわいいわが子であっても、思わずイライラしてしまうこの時期…その正体は「イヤイヤ期」です。イヤイヤ期はなぜ起こるのでしょうか?
イヤイヤ期の原因は自我の芽生え
イヤイヤ期の背景には、子どもの自我が芽生えたことにより「これは違う」「これは好き」といった感情の現れがあります。赤ちゃんの頃から意欲が成長し、自分の意思を持つようになったものの、それを適切に伝えるための言葉や行動はまだ未熟な状態です。
自分でやりたい!でもうまくできない!
自我が芽生えた子どもは何事も「自分でやりたい」という気持ちが強くなります。しかし、まだ成長途中の子どもはひとりではうまくできないことも多いため、できないことに対して癇癪を起こしたり、大人が手伝おうとすることを拒否してイヤイヤします。
イヤイヤ期はいつ始まる?いつ終わる?
イヤイヤ期は一般的には1歳半~2歳頃にみられますが、3~4頃まで続く場合もあり、個人差があります。中にはイヤイヤを全くせずに3歳、4歳になる子もいます。
1歳半~2歳頃
1歳半~2歳頃はまだ自分の気持ちを言葉でうまく伝えられない時期です。自分の思うようにいかないことがあると「イヤ」「ヤダ」と言って拒む、泣き喚く、床に寝転がってバタバタ暴れる、人を叩いたり、物を投げたりする、といった行動をします。他にも、ごはんを食べない、洋服を着替えない、歯磨きをしたがらない、自分で歩かない、など、今までしていたことを、ある日突然やらなくなる、といったことがあります。
3歳~4歳頃
個人差があるため3歳頃でもイヤイヤが続くこともありますが、この頃にはイヤイヤ期が落ち着く子どもが多いです。3歳~4歳頃になると、おしゃべりが上達し、少しずつ自分の考えや気持ちを表現できるようになってきます。また、ママやパパ、幼稚園や保育園の先生、お友達との会話の内容の理解も深まり、「〇〇ちゃんの次に、僕・私もやりたい」などといった、交渉もできるようになります。
イヤイヤ期との向き合い方
イヤイヤ期の子どもと日々接するママやパパの苦労は、本当に大変なものです。イヤイヤ期とはどう向き合えばよいか、3つの心構えをご紹介します。
イヤイヤ期は「感情のコントロール」を覚える時期
子どもは人との関わりを通じてコミュニケーションを学び、感情をコントロールできるように成長していきます。イヤイヤ期は子どもが心を成長させるために必要な時期であるため、成長過程のひとつと割り切って捉えてみてください。
実は子どもも困っている
この時期の子どもは、自分の意思を表現するために「イヤ」と言うしか方法を知りません。そのため子ども自身も、自分の意思をうまく表現できないことがもどかしく、困っています。子どもの感情を汲んで接すると、いくらか気持ちが楽になるかもしれません。
イヤイヤ期は、いつかは落ち着く日がくる
イヤイヤ期は、子どもが成長とともに落ち着き、精神的にも安定してくるので、やがてコミュニケーションがうまく取れるようになってきます。この苦労も、いつかは笑い話にできる日がくるはず……ということを心の支えに、子どもに接してみてください。
イヤイヤ期の対応・4つのポイント
いつかは終わるとわかっていても、対応に苦労するイヤイヤ期。ママやパパはどのように対処すればよいのでしょうか。イヤイヤ期の子どもに対応する際の、4つのポイントをご紹介します。
①子どもに共感してみる
子どもがイヤイヤした際は、まずは冷静になり、子どもに「共感」し「受け入れる」姿勢を見せてみましょう。そうすることで、子どもが「自分の主張を受け止めてくれた」と満足感・安心感を感じ、気持ちも落ち着いてきます。
対応の一例
- 「○○したかったね」「○○が欲しいんだね」と、子どもの気持ちを言葉にしてみる
- 「これがいいかな?それともあれがいいかな?」と、複数の選択肢をあげて子どもと一緒に考えてみる
共感の注意点
このとき気を付けたいのは、怒りの感情まで子どもと同調しないようにすることです。怒りの感情に同調してしまうと、子どもの怒りが加速することも。こちらはあくまで落ち着いた気持ちで、子どもの行動に焦点をあてて共感してみましょう。
②ネガティブな言葉を使わない
子どもに声かけをするときは、ネガティブな言葉を発したり、次のようなフレーズを使ったりすることはなるべく避けましょう。
望ましくない対応の例
- 真っ先に「ダメ」と言う
- 子どもの主張を全否定する
- 「いいから○○しなさい」など、一方的な命令
- 「お菓子あげるから○○して」などの交換条件を出す
- 「言うこと聞かないとお化けが出るよ」などの脅しの対応
否定的・一方的な命令に近いような言い回しは、繰り返されることで子どもが「何をやっても叱られる」と感じ、自信を失うことにつながります。これはその後の発達にも影響が出る可能性も。
また「お菓子あげるから○○して」「言うこと聞かないと○○するよ」などの交換条件や脅しに等しい内容は、子どもがそれを学習して他人本位で行動してしまい、自分の意欲を遮る原因になりかねないので、気を付けたいところです。
③時間を置く
何を言っても子どもが聞く耳を持たず、万策尽きた…という場合は、子どもが自分で落ち着くまで待ってみましょう。「落ち着いたらお話しようね」というやりとりを繰り返すうちに、子どもは「落ち着けばお話ができる」と学んで、自力で感情をコントロールできるように成長していきます。
また、別のことを提案したり、別の場所に移動するなどして、子どもの気持ちが切り替わるように誘導するのも手です。
④落ち着いて叱り、未来の楽しみを伝える
イヤイヤの中には、子どもが親の関心を引きたいがためにわざと言っている場合もあります。子どもが危険にさらされれそうな場合など、いけないことは毅然とした態度できちんと教えてあげましょう。
対応の一例
- 「そうなんだね、でもこれは○○だからできないよ」など、共感を伝えつつ叱る
- 「これはだめだけど、○○や○○はできるよ」「今はできないから、○○したらやろうね」など、代替案や先の展望を伝える
叱る場合は、できるだけ感情的にならず、落ち着いて接するようにしましょう。まずは「そうなんだね」など子どもに共感した上で、その要求が難しいことだということを理由とともに教えます。欲求に対する代替案や先の展望を伝えてみるのもよいでしょう。
頭では分かっていても実践するのは難しい…と感じたら
状況によっては、冷静に対応できないことや、すぐに言うことを聞いてほしいタイミングもあります。たとえ感情にまかせて強く叱り過ぎてしまった場合でも、自分を責めず、落ち着いたらこれらの対応を思い出してみてください。ママやパパが「次は改善してみよう」と思う気持ちが大切です。
イヤイヤ期を乗り切るおすすめグッズ
イヤイヤ期で爆発した子どもの気持ちを落ち着かせるための、おすすめの便利グッズをご紹介します。
ぬいぐるみ、人形
ママ・パパが声音を替えて、ぬいぐるみや人形に声をあてるつもりで喋らせてみてください。「〇〇ちゃんはどうして泣いちゃったのかな?」など、ぬいぐるみが喋ることで、子どもが素直に話を聞いたり、気持ちを落ち着かせることができるケースもあります。
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絵本
イヤイヤ期をテーマにした絵本や、歯磨きを嫌がる子には歯磨きをテーマにした絵本など、テーマ別に絵本をチョイスしてみると、興味をひくことができるかもしれません。
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イヤイヤ期の対応に疲れたら
丁寧な声掛けや対応をしてもダメ、お助けグッズを使ってみてもダメ…。イヤイヤ期対応に疲れてしまった時は、まずは対応するママやパパ自身の心身を休めることが大切です
気持ちが落ち込んだときは周りの大人と話そう
ストレスが限界に達すると、うつ状態になるリスクが高まります。子どもと一緒に過ごす時間が多いママは特に、心身の健康に影響が及ぶ可能性があります。気持ちが沈んでいるときは家族や他のママと話したり、悩みを共有したりして、気分転換をしましょう。また、一時保育などを利用する、保健センターなどで保健師や専門家に相談をしてみるなどして、ひとりで悩みを抱え込まず、積極的に周りを頼りましょう。
パパと一緒に乗り越えよう
時にはパパや他の大人にバトンタッチしてみましょう。じいじ、ばあばが比較的近くに住んでいて育児に協力してもらえる場合は、じいじ、ばあばにも頼りましょう。対応する大人が変わると、子どもの気分も変わることがあります。
完璧を目指しすぎずに、適度に息を抜きしよう
「子どもを理解する気持ちを持つ」「落ち着いて接する」などの理想的な対応は、頭でわかっていても、日々イヤイヤに対応する中で実践するのは難しいものです。どうにもうまくいかないと、つい怒鳴ってしまったり、思わず手を上げてしまいたくなったり…。そんな行動をとってしまった自分に、自己嫌悪をしてしまう方も少なくはありません。
イヤイヤ期の対応は、うまくいくことのほうが少ないもの。完璧を目指しすぎずに、ママが一人の時間を作る、好きなことをしてリフレッシュするなど、適度に息を抜きながら過ごしてみてくださいね。
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まとめ
1歳半~2歳頃にかけて見られるイヤイヤ期は、子どもが感情のコントロールを覚える時期であり、心を成長させるための大切な時期です。日々対応するママ・パパは大変ですが、いつかは必ず落ち着く日が来ます。子どもの気持ちに共感したり、時には時間を置いたりして、程よくイヤイヤ期と向き合っていきましょう。
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他のマンガにもコメントが届いています。
良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ