- 対象期間
- 新生児~3歳頃までの幼児(個人差あり)
- 費用・価格
- 特になし
マンガ「指しゃぶり・こぶししゃぶり」
赤ちゃんが指しゃぶりやこぶししゃぶりをする理由は?
赤ちゃんのしゃぶる行動の理由
赤ちゃんはママのお腹の中にいるときから、お乳を吸う準備として指しゃぶりをしています。新生児の口は哺乳に適した形をしていて、吸てつ行動(指しゃぶり、タオルしゃぶり、何でも舐めたり吸ったりすること)と歯や口腔の発育は密接に関わっているため、赤ちゃんが何かをしゃぶりたがるのは自然なことなのです。
0歳の赤ちゃんの指しゃぶり・こぶししゃぶり
赤ちゃんは、生後2~3か月頃に偶然手が口元にあたったのをきっかけに、指しゃぶりやこぶししゃぶりを始めます。自分の手をじっと見つめる“ハンドリガード”を始める時期でもあり、それらの行動は、赤ちゃんが自分の手を認識し、目や手、口を共に動かす協調運動を身につけるのに役立つといわれています。また、おもちゃなど周囲にある物も積極的に口に入れて確認しようとします。手や物を口に入れるのは、物の形や味を確かめるためであり、赤ちゃん期の指しゃぶりやこぶししゃぶりは発達過程の自然な行動と言えます。
1歳〜3歳頃の指しゃぶり・こぶししゃぶり
1歳を過ぎると、つかまり立ちやおもちゃを使った遊びの中で手を使うため、昼間の指しゃぶりの回数が自然と減っていく子もいます。中には、眠いときや退屈なとき、不安なときに指しゃぶりをする場合も多くみられ、これは気持ちを安定させるための行動なので、無理にやめさせる必要はないといわれています。また、3歳を過ぎると、それまで指しゃぶりをしていた子も保育園や幼稚園で他のお友達を見て指しゃぶりをやめることも多くなります。夜寝るときだけ指しゃぶりをするなど、短い時間の習慣的な指しゃぶりはそれほど気にする必要はありません。
4歳以降の指しゃぶり・こぶししゃぶり
4歳以降に昼夜問わず指しゃぶりをする場合は、歯並びや顎の形への影響が心配になってきます。歯科や子育ての相談窓口など専門機関へ相談して、指しゃぶりを自然にやめられるよう働きかけるといいでしょう。
指しゃぶりやこぶししゃぶりで気を付けることは?
傷や衛生面に注意
指しゃぶりによって口や顔を傷つけないよう、子どもの爪は短く切っておきましょう。指しゃぶりやこぶししゃぶりで口まわりや手がかぶれてしまう場合は、湿らせたコットンで拭いた後にワセリンを塗ると肌を保護できます。また、赤ちゃんの場合はこぶしの中や指の間にホコリなどを持っている場合も多いため、気になる場合はこまめにとりのぞきましょう。
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子どもの手をアルコール消毒してもいい?
色んなものに触れた手の雑菌が気になり、感染症を心配してアルコール消毒をしたくなる場合もありますよね。アルコールは揮発性が高いので、乾いて匂いもなければ舐めてしまっても問題ありませんが、何度もアルコール消毒を繰り返すと、子どもによっては皮膚が乾燥して荒れてしまうことがあります。また、アルコールにアレルギーがある子もいるため、アルコール消毒を使う場合は、その後の肌の赤みなどに注意しながら使うようにしましょう。
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吸いダコができるほどの指しゃぶり・こぶししゃぶりは大丈夫?
指しゃぶりをしていると、子どもの手に吸いダコができる場合があります。親としては指しゃぶりをやめさせなくては、と思うかもしれませんが、子どもが痛がっていなければ見守りましょう。血がにじんでいるなどかなり強い力で吸っている場合には、指を吸いそうになったタイミングでおもちゃを出すなど、無理なく気をそらす方法を試してみましょう。
指しゃぶりはやめさせたほうがいい?
赤ちゃんの指しゃぶりは、無理にやめさせる必要はありません。赤ちゃんが指しゃぶりやこぶししゃぶりをしたり、おもちゃなどを口に入れたりするのは、物の形や味を確かめるためで、発達過程の自然な行動です。歯が生え始めてかゆいときや、リラックスを求めて行うこともあります。また、ニュージーランドでは、指しゃぶりをした子の方がしなかった子よりも成人になったときのアレルギー発症の確率が下がるとの研究結果もあります。
指しゃぶりを始めたらおしゃぶりを与えた方がいい?
「指しゃぶりは衛生面が心配なので、おしゃぶりを与えた方がいいのでは?」そう考えるママもいるかもしれません。しかし、歯科の観点から見ても3歳頃までの指しゃぶりは無理にやめさせる必要はないといわれています。また、指しゃぶりに限らず、おしゃぶりを長時間くわえることで噛み合わせに影響が出る場合もあります。おしゃぶりの短時間の使用は問題ありませんが、指しゃぶりの代わりにおしゃぶりを与える必要はないでしょう。
4歳以降も指しゃぶりをやめない場合の影響は?
気を付けたいのは、4歳以降で昼夜問わず指しゃぶりをしている場合です。口呼吸が増えたり、歯やあごの発達に悪影響が出たりする可能性が高まるためです。吸い方や吸っている時間などの違いによって個人差はありますが、以下のような影響が出る可能性があります。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎が前に出ている状態。いわゆる“出っ歯”。
開咬(かいこう)
前歯の上と下に隙間ができて噛み合わなくなる状態。オープンバイトともよばれる。
反対咬合(はんたいこうごう)、下顎前突(かがくぜんとつ)
上あごよりも下あごが前に出た状態。いわゆる“受け口”。
指しゃぶりをやめさせる具体的な方法は?
歯科では一般的に、3歳までは指しゃぶりをやめさせる必要はないといわれています。しかし、4歳以降で昼夜を問わず指しゃぶりをしている場合や、肌荒れや吸いだこがひどいなどの理由から早めにやめさせたい場合、まずは指しゃぶりをするシーンごとに対処してみましょう。
習慣的な指しゃぶりには
ある程度の年齢になると、「◯歳になったら指しゃぶりをやめようか」「◯◯組になったらやめようか」 など、誕生日や進級のタイミングでやめるよう働きかけるのも効果的です。指しゃぶりの悪影響が理解できるようになってくるので、「上手に噛んでご飯を食べられなくなるよ」などの簡単な言葉で説明するのもいいでしょう。また、指先を使うおもちゃや、他に集中できることを見付けてあげると、指しゃぶりをやめるきっかけになります。すでに歯並びへの悪影響が見られる場合も、4歳から5歳のうちに指しゃぶりをやめると、自然に改善する場合が多いといわれています。
眠る前の指しゃぶりには
寝かしつけのとき、手を握ったりトントンと背中を叩いてあげるなどして、指しゃぶりがなくても眠れるようにサポートしてあげましょう。指しゃぶりをやめるための絵本を読み聞かせるのも良いでしょう。
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緊張や不安、ストレスによる指しゃぶりには
子どもの気持ちを「悲しかったね」「嫌な気持ちになったね」などの言葉で表して、共感してあげるとよいでしょう。指しゃぶりで心を落ち着かせようとしている子どもの気持ちを尊重することが大切です。
こんな行動は指しゃぶりを増やしてしまう!?
子どもに指しゃぶりをやめさせたいあまり、パパやママが焦って、つい強い口調になってしまうことはありませんか?
指しゃぶりする子へのNG対応例
- 強く怒ったり叱ったりする
- 苦い液体を爪先に塗る
- 手を口に持っていこうとした時、先回りして強く指摘する
- 「また指しゃぶりしてる!」などと頻繁に指摘する
- 「指しゃぶりは恥ずかしいよ」「指しゃぶりをするのは赤ちゃんだよ」など、子どもの自尊心を傷つける言い方をする
これらは更にストレスとなって指しゃぶりが増えたり、子どもが親に隠れて指しゃぶりをしたりする原因にもなります。なるべく気持ちを尊重した働きかけをしましょう。
まとめ
赤ちゃんは生後2~3か月頃から、指しゃぶりやこぶししゃぶりが始まります。3歳までは歯並びへの影響はないため、無理に指しゃぶりをやめさせる必要はありません。4歳以降も続く場合は、なるべく子どもの気持ちを尊重しながら、指しゃぶりから気持ちを逸らせるように働きかけていきたいですね。 歯並びへの影響を考えると、早く指しゃぶりをやめさせなくてはと心配になりますが、親にとっても子どもの指しゃぶりがストレスにならないよう、「いつかはやめるだろう」と気楽に構えて見守ることも大切です。
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ