「赤ちゃんはどこから来るの?」子どもの質問にどう答える?
「赤ちゃんはどこから来るの?」「なんでママは立っておしっこしないの?」 子どもは成長と共に、色々な疑問を持つようになります。しかし、性に関する突然の質問に、パパママはどう答えたらいいのか戸惑ったり悩んだりすることもあるのではないでしょうか。 「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」なんて説明はNGです! 今回は子どもに性教育していくために、性に関する質問への答え方や対処法をお伝えします!
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性の質問は、性教育のチャンス
子どもはとても好奇心が旺盛なので、何でも興味を持ちます。「なぜ?どうして?」という質問が増えるので、なぜなぜ期(質問期)と言われています。
この時期の子どもが性に関する疑問を抱くのは、とても自然なことです。特に妊娠や出産に関しては自分のルーツにかかわることなので、興味を持ちやすいかもしれません。
でも、突然「赤ちゃんがどこから来るの?」と質問されたパパとママはドキッとしますよね。子どもから性に関する質問をされたとき、ごまかしたり嘘をついたりしないことが大切です!
親の反応を見て「性に関しては聞いてはいけないことなんだ」と子どもが感じてしまうと、子どもはもう質問をしてこないかもしれません。すると成長したときに、パパやママに大切な性の相談がしにくくなってしまう可能性もあります。子どもからの質問は性教育のよい機会ととらえ、子どもの年齢に応じた表現で、正しい知識を教えてあげましょう。
子どもが求めている答えを想像してみよう
「ぼく/わたしはどこから生まれてきたの?」
子どもからそんな質問をされたら、「どうしてそれを聞いてみようと思ったの?」と確認してみるのもよいでしょう。子どもは、必ずしも科学的に正しいことを知りたいわけではありません。ただ気になっただけということもあれば、自分とパパやママとの「つながり」を知りたくて聞いていることもあります。
まずは「ママのお腹から生まれてきたんだよ」と聞かれたことに答えてあげましょう。子どもがそれで満足すれば、今はそこまでの説明で大丈夫。さらに「どうやってお腹から生まれてきたの?」と質問が続いたら、生まれてくる仕組みついて説明をしてあげましょう。
質問「赤ちゃんはどこから生まれるの?」への回答例
「ぼく/わたしはどこから生まれてきたの?」という質問への回答例をご紹介します。
ママのお腹には赤ちゃんを育てるための袋があって、赤ちゃんはその袋の中で育つの。最初は目に見えないくらい小さくて、10か月かけて少しずつ大きくなるんだよ。
経膣分娩の場合
赤ちゃん大きくなって外に出たくなったら、ママに合図をするの。そしてママのお腹から外に出るための穴を通って出てきたんだよ。
帝王切開の場合
ママのお腹にいるとき、お医者さんが安全のためにお腹を切って産みましょうと言ってくれたの。それでお腹と赤ちゃんを育てるための袋を切って、あなたが出てきたの。
というように、子どもの年齢に合わせて伝わりやすい表現で説明してあげてください。一度で理解させようとせず、何となくでも伝わればOKです。
この質問の流れから、プライベートパーツの大切さについて話してあげても良いですね。あわせて読みたい- プライベートパーツって?幼児期から伝えておきたい正しい性教育とは
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出産の話をするとき、痛かったことや出産が大変だったことをあまり伝え過ぎると子どもが出産に不安や恐怖を感じてしまうかも。ママと赤ちゃんが一緒に頑張って誕生したことを中心に伝えてあげてくださいね。答え方が難しいときは「説明が難しい」と正直に伝えてOK
子どもは好奇心のかたまりなので、質問への回答に対してさらに興味がでて、どんどん質問をしてくるかもしれません。
「どうやってママのお腹に入ったの?」
「ママから生まれたのにどうしてパパと似ているの?」パパ、ママが回答できるようであれば、子どもに伝わる表現で事実を伝えてあげてください。
でも、どうやって答えたらいいか分からない質問もありますよね。そんなときは、パパとママも分からないと正直に伝えて大丈夫です。「いい質問だね」と受け止めて、「でも、それは説明がとても難しくて、パパ・ママも今は答える準備ができていないの。ちゃんと説明できるように準備をしておくから、また今度聞いてね」など、今は答えられないことを伝えてあげましょう。
答えられなかったことは、後日ちゃんとパパ・ママから説明をしてあげてくださいね。質問に答えないことが続くと、子どもはごまかされたと感じてしまうかも。性に関する子ども向け絵本の活用も
赤ちゃんが生まれてくる仕組みや男女の体の違いなど、子どもに言葉だけで説明するのが難しいこともありますよね。
そんなときは、子ども向けの絵本を活用するのもおすすめです。子ども向けにわかりやすく表現されているので、パパ・ママも伝え方の参考になりますよ。
パパママ向けの性教育の本も知識のアップデートの役立ちます。-
だいじ だいじ どーこだ?
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