子どもの急な鼻血にどう対処する?鼻血を繰り返す原因や受診の目安は?
子どもの急な鼻血の原因は何でしょうか。前触れもなく突然大量に出血し、なかなか止まらなかったり、頻繁に出たりすると、これって病気⁉と焦りますよね。今回は、子どもが鼻血を出しやすい理由や、正しい止血の仕方、病院を受診する目安、そして血が付いた衣類や寝具のお手入れ方法なども解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
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子どもの鼻血の原因や、頻繁に出る理由は?
子どもはよく鼻血を出します。就寝中に鼻血が出ていて、朝、枕や布団まで血だらけになっていたという話もめずらしくありません。頻繁に鼻血が出ると、何か病気では…?と心配になりますよね。
子どもの鼻血の原因は、鼻をいじって粘膜に傷をつけてしまったことによる出血がほとんどです。そして、一度傷がつくと少しの刺激でも傷口が開きやすくなるため、頻繁な鼻血につながりますが、ほとんどの場合は医学的に問題ないといわれています。
●子どもの痰に血が混じっている!?その正体は
鼻血が原因で、咳をしたときに痰に血が混じっていたり、吐いたりすることもあります。その多くは鼻血がのどの奥に流れてしまったことによるもので、肺から出血が起こる「喀血(かっけつ)」や、消化管から出血が起こる「吐血(とけつ)」とは異なります。
鼻血が出やすくなるパターン
鼻風邪をひいていて、鼻の粘膜が弱くなっているとき
暑さが続いたり、興奮しすぎたりしているとき
アレルギー性鼻炎があり、鼻をよくかいてしまうとき
鼻をほじったり、鼻を触ったりするクセがあるとき
人や物に顔をぶつけたとき
空気が乾燥し、鼻や口の粘膜が乾いているとき
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正しい鼻血の止め方は?
血を止めるときは、出血している場所を押さえる『圧迫止血法』を行います。 鼻血の多くは、鼻の入口近くの「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる部分からの出血なので、小鼻を押さえて止血します。
●正しい鼻血の止め方
①座り姿勢で、顔はやや下向きにする
※パパやママの足の間に、子どもを後ろ向きに抱える形で座らせたり、壁にもたれかからせてもOK
②流れ出る鼻血は、ティッシュなどを鼻の下にあてて軽く押さえる
③小鼻全体を親指と人差し指で押さえる(つまむ)
④5~10分程度しっかり押さえ、自然に止まるのを待つ
●やってしまいがち!実はNGな鼻血の止血法
✖ 寝かせる、首を後ろに倒す
かえって出血が長引いたり、出血がのどに流れて気分が悪くなったりします。
✖ 鼻の上の部分(目頭の近く)をつまむ
鼻血の多くは小鼻の横なので、鼻の上部を押さえるのでは鼻血は止まりません。
✖ 首の後ろを叩く
出血が悪化します。
✖ ティッシュを鼻につめる
鼻の中を痛めてしまい出血が悪化することがあります。
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病院に行くべき?受診の目安は
子どもの鼻血は、鼻をいじって粘膜が傷ついたことによる出血が多いので、ほとんどの場合は受診の必要がありません。しかし、以下のような症状がある場合は注意が必要です。
●病気が原因で鼻血が出る場合(白血病や血友病など)
- ひと月に6回以上、鼻からの出血がある
- 鼻血が出た時に15分以上経ってもなかなか止まらない
- 鼻をいじる様子がないのに、昼夜問わず15分以上の鼻血が頻繁に起こる
上記の症状のひとつに当てはまったからと言って、すぐに大きな病気が疑われるわけではありませんが、心配な場合は病院で相談しましょう。
鼻血がついた衣類や寝具の洗い方は?
●水洗いする (血液汚れに高温はNG!)
水または人肌程度のぬるま湯(30℃以下)で洗い流しましょう。少しの間つけ置きするのもおすすめです。たんぱく質である血液は高温のお湯だと固まってしまうので注意してください。
●洗剤(漂白剤)で染み抜きをする
水洗いで血が落ちない場合は、弱アルカリ性洗剤で染み抜きしてみましょう。
①布の血が付いた面を下に向けて、タオルの上に置く
②洗剤と水を混ぜたものを付けて、歯ブラシなどで優しくポンポン叩く
③汚れが落ちてきたら、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗う-
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●つけ置きして洗う
汚れてから時間が経ったり、広範囲だったりする場合は、つけ置きがおすすめです。布を軽く水洗いしてから、バケツ等に水またはぬるま湯と規定量の洗剤を入れてつけ置きしてください。その後、水で洗剤を流して洗濯機で洗います。
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●クリーニングに出す
どうしても汚れが落ちない場合は、洗濯のプロに頼ってみましょう。ただしクリーニング店によっては、血液汚れは断られることもあるようです。事前に確認してからお願いするようにしましょう。
●丸洗いできない布団やマットレスの場合
濡らしたタオルで汚れをつまみ取るように拭き取ってみましょう。少しずつタオルに汚れがうつっていけば成功です。汚れの箇所は濡れたままにせず、しっかり乾かしましょう。
子どもの鼻血は繰り返すことも多いので、事前に防水シーツやペットシーツなどを敷いて対策することもおすすめです。-
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