手足口病ってどんな病気?症状は?感染したらどうする?【保健師監修】
手足口病は、4歳くらいまでの子どもを中心に、夏に流行しやすい感染症のひとつです。保育園や幼稚園での集団生活では、さまざまな病気をもらいやすくなってきます。この記事では、手足口病の特徴や症状、対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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手足口病とは
手足口病(てあしくちびょう)は、その名のとおり口の中の粘膜や手足などにあらわれる水疱性の発疹が特徴の感染症です。主にコクサッキーウイルスA6、A10、A16、エンテロウイルス71(EV71)が原因となります。
手足口病の症状
手足口病のウイルスに感染してから3〜5日後に、口の中の粘膜や手のひら、足の裏や足の甲などに2〜3mmの水疱性の発疹が出ます。口の中は痛みを伴うので、唾液が増える傾向にあります。水疱はおしりや膝、肘にできることもあります。
発熱は約1/3に見られますが、軽度で、38℃以下であることがほとんどです。通常は3〜7日で症状が落ち着いてきます。手足口病の感染が多くみられる年齢
感染症発生動向調査によると、例年、手足口病の報告数の90%前後は5歳以下の子どもが占めています。
手足口病の流行時期
手足口病は主に夏に流行がみられます。原因ウイルスが複数あり、何度もかかる可能性があります。
手足口病と夏風邪の違いは?
「夏風邪」とは、毎年初夏から秋にかけて流行する病気の総称。手足口病も夏風邪の代表的な疾患です。
夏風邪には、他にもアデノウイルスという病原体が原因の「咽頭結膜熱」や、コクサッキーウイルスが原因の「ヘルパンギーナ」などがあります。-
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手足口病に感染したら?
手足口病に特別な治療法はなく、症状に合わせた対症療法が中心です。手足口病による発疹(水疱)は、かゆみを伴わないことがほとんどですが、口の中は水疱が破れて痛みの強い潰瘍のような口内炎ができやすいです。痛みで食事や水分が摂りにくくなるため、食事は刺激にならないような、柔らかめで薄味の食べ物がおすすめです。また、水分不足にならないように特に注意しましょう。
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手足口病で保育園や幼稚園を休む期間は?
手足口病は、特に出席停止の期間が定められている病気ではありませんが、登園の目安は「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」とされています。熱がなくても、のどの痛みや下痢がみられる場合や、食べ物が食べられない場合にはなるべく登園を控え、全身状態が安定してから登園するようにしましょう。
また、保育園や幼稚園によっては登園禁止期間を設けている場合もあります。手足口病と診断されたら、通っている保育園や幼稚園に確認しましょう。手足口病にかからないための対策や予防法は?
手足口病には有効なワクチンや、予防できる薬がありません。咳やくしゃみなどによる飛沫感染、水疱の内容物や目やに、便に排出されたウイルスが手などを介し、口や眼などの粘膜に入って感染する、経口感染・接触感染によって広がりますので、流水と石けんで十分に手を洗うことと、うがいをしっかり行い感染を予防しましょう。またタオルは個別にしましょう。
赤ちゃんの場合は、おむつなどの交換後に手指を介して感染しやすくなります。治った後も、比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されますので、おむつの取扱いには十分に注意してください。子どもも大人も、おむつ交換後の流水・石けんによる手洗いは必ず行うようにしましょう。
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