- 対象期間
- 0歳から18か月頃まで
- 費用・価格
- 哺乳瓶:1,000~2,000円程度/ ニプル:300~1,000円程度/ 消毒用品:1,000円~3,000円弱程度
マンガ「哺乳瓶」
哺乳瓶を使うシーンは?
哺乳瓶は、赤ちゃんに育児用ミルクを与えるときに使用するものです。いつもは母乳中心で授乳をしている場合も、母乳だけでは足りない時や、お出かけ先で育児用ミルクを飲ませたい時、パパやじいじ・ばあばが赤ちゃんのお世話をする時、赤ちゃんを保育園などへ預ける時などにも、哺乳瓶が必要になってきます。
哺乳瓶は何本必要?
完母の場合
普段は完母(完全母乳…母乳のみで育てること)で授乳している場合も、ちょっとした外出の時や、ママが母乳を与えられない時などのために、哺乳瓶を1本は用意しておくと安心です。
完ミの場合
完ミ(完全ミルク…育児用ミルクのみで育てること)の場合は、授乳のたびに哺乳瓶を洗ったり消毒したりするため時間がかかります。赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、約3時間おきに授乳をする頻回授乳になるため、哺乳瓶は多めに2~3本用意しておくといいでしょう。
混合の場合
混合(母乳と育児用ミルクを併用して育てること)の場合、メインが母乳で時々育児用ミルクを足すのか、毎回母乳と育児用ミルクを与えるのかなど、状況によって必要本数が変わります。まずは1~2本用意して、必要に応じて買い足すのがおすすめです。
哺乳瓶の選び方は?
哺乳瓶はボトル部分とニプル(乳首)部分に分かれますが、それぞれ材質、サイズ、形状、デザインなど、実に多くの種類があります。哺乳瓶を選ぶ際に知っておきたいポイントをご紹介します。
ボトルの素材
哺乳瓶のボトル部分の素材は、ガラス製、プラスチック製、トライタン製があります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
ガラス製の哺乳瓶
ガラス製は、傷がつきにくく、ばい菌が入りこむ心配が少ないため衛生的です。耐熱ガラス製なら煮沸・薬液・電子レンジ消毒のほか、食器洗い乾燥機でも使用可能で、お手入れがしやすいのも特徴。デメリットは、重さがあることと、割れるリスクがあることです。
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プラスチック製の哺乳瓶
プラスチック製は、軽く、割れる心配が低いので、持ち運びにおすすめです。洗うときに傷が付きやすく汚れが目立ちやすいため、衛生面ではガラスに劣ります。
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トライタン製の哺乳瓶
トライタン製は樹脂素材で、ガラスとプラスチック両方の特徴を持っています。ガラスのように劣化に強く、プラスチックのように軽くて割れにくいので、持ち運びにも適しています。素材には化学物質が一切使われていないので、安心して使うことができます。
ただし、トライタン製は電子レンジでの消毒ができないためご注意を。(煮沸消毒・薬液消毒は可能)。使用の前に、消毒方法を確認しておきましょう。
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ボトルの形状
ボトルの形は好みで選んでOK
ボトルの形状は、中央がくぼんでいるもの、角度が付いているもの、口が広いものなどさまざまです。ボトルの形は赤ちゃんに影響しないので、使う方の好みで選んでも問題ありません。ただし、特殊な形のボトルは、おしゃれで手にフィットしやすい反面、底が洗いにくいという場合も。購入の際は持ちやすさや洗いやすさなどを含めて、ママやパパが使いやすいものを選びましょう
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ボトルのサイズ
哺乳瓶のボトルの容量は、70〜300mlまで幅広くあります。月齢によってミルクを飲む量が違うので、一般的には小さいサイズからスタートし、赤ちゃんの成長とともにサイズアップしていきます。
120~150ml | 新生児~生後3か月頃 |
---|---|
200~240ml | 生後3か月以降 |
ご紹介した月齢と容量は、あくまでも目安です。もっと少ないサイズから始めたり、最初から大容量の哺乳瓶を使ったりしても、特に問題はありません。 ただし、新生児のうちは授乳回数が多いため、大きくて重い哺乳瓶を使うと、ママの腕に負担がかかることも。最初の1本はできるだけ軽く、小さいサイズがおすすめです。
ニプルの素材
ニプルは、シリコーン、イソプレン、天然ゴムなどの素材があります。
シリコーン製のニプル
白っぽく透明な色のシリコーン製のニプルは、現在もっとも市場に出回っている素材です。劣化しづらく長持ちする上、ゴム特有の臭いがほとんどないため、ニプル選びに迷った場合は、シリコーン製がおすすめです。
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イソプレン製のニプル
黄色っぽい透明な色のイソプレンゴム製は、シリコーンと天然ゴムの中間のような素材です。シリコンゴムより柔らかく弾力性に優れていますが、ゴム特有の匂いも若干あり、耐久性はシリコーンより劣ります。
天然ゴム製のニプル
色が黄色い天然ゴム製のニプルは、適度な弾力でママのおっぱいに似た感触が特徴の素材です。傷は付きにくいですが、熱には弱い性質があります。また、ゴム特有のにおいがあるため、苦手に感じる赤ちゃんもいるようです。
ニプルの形状
ニプルは穴の形状によってミルクの出る量が変わります。赤ちゃんの成長に合わせて選びましょう。
穴の形には「丸穴」「スリーカット」「クロスカット」の3タイプがあります。
丸穴
対象月齢目安:生後0か月~
最も一般的な形です。傾けるだけでミルクが出てくるので、吸う力が弱い新生児から生後3か月頃までにおすすめ。飲む力がついてくると、大量に口にミルクが入ってむせることもあるため、その場合は違う形状のニプルを検討しましょう。
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クロスカット
対象月齢目安:生後3か月~
穴の形がXになっているタイプで、赤ちゃんの吸う力によって出る量が変わるのが特徴です。赤ちゃんに吸う力がついてきたら使い始めるといいでしょう。
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スリーカット
対象月齢目安:生後3~6か月以降
穴がYの形になっていて、ご紹介したニプルの穴の中ではミルクの出る量が一番少ないタイプです。赤ちゃんにある程度の吸う力が必要ですが、むせにくいため、赤ちゃんの成長に応じて使い分けましょう。
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ピジョン 母乳実感 乳首 3ヵ月 M 2個入 スリーカット
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ニプルのサイズ
ニプルはSサイズからスタートし、徐々に大きいサイズへと変えていくのが一般的です。SSサイズは量販店で取り扱いがないこともありますので、購入の際は事前にお店に確認すると安心です。
SS~Sサイズ | 生後3か月未満80~160ml)向け |
---|---|
Mサイズ | 生後3~6か月(160~200ml)向け |
Lサイズ | 生後6か月~卒乳(200~220ml)向け |
ニプルの買い替えの目安は、月齢だけでなく、赤ちゃんがミルクを飲むペースで判断することができます。授乳時間は10分前後を目安に、飲み切るのが早ければサイズダウン、遅ければサイズアップするといいでしょう。
また、哺乳瓶には始めからS~Lサイズまでのニプルが付属しているものもあります。購入前にセット内容をチェックしてみてください。
外出時や災害時にも便利な使い捨て哺乳瓶
使い捨て哺乳瓶は、形状やサイズ、ニプルの指定はできませんが、常に新品で衛生的に使えて消毒不要。赤ちゃんとの外出時や、災害時にもとても重宝します。万が一に備えて、いくつか用意しておくと安心です。
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哺乳瓶の洗浄と消毒方法は?
栄養価の高いミルクや人間の唾液は雑菌が繁殖しやすいため、使った哺乳瓶を放置しておくと、どんどん菌が増えてしまいます。最初に哺乳瓶の汚れを落とし、哺乳瓶がきれいになったら消毒を行います。
哺乳瓶の洗浄
哺乳瓶を各パーツに分解します。食器用洗剤とボトル用のブラシなどでしっかり汚れを落とします。ニプルの洗いにくい部分も、専用の細いスポンジなどを使ってきれいに洗い、流水ですすぎましょう。
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哺乳瓶が洗い終わったら、次に消毒を行います。3種類の消毒方法がありますので、それぞれの手順を見ていきましょう。
薬液でつけ置き消毒
指定量の水に、液状の哺乳瓶消毒用の薬剤や、固形の錠剤(タブレットなど)を入れた薬液につけ置きして哺乳瓶を消毒する方法です。さまざまなメーカーから販売されているので、価格や使いやすさなどで、お好みのものを選びましょう。専用のケースがあるものとないものがありますが、一度薬液を作ると、24時間、何度でも使えるタイプが多いです。
手順
①哺乳瓶とパーツを全て外し、薬液の中に浸す
薬液の商品パッケージに書かれている手順に従い、薬液を準備します。 専用容器がない場合は、ボウルなどで代用します。
②指定時間まで放置する
説明書どおりに、哺乳瓶を薬液につけ置きします。基本は放置しておくだけで消毒完了です。
③薬液はすすがず、乾燥させる
指定時間が過ぎたら、薬液から取り出し、そのまま自然乾燥させます(水でのすすぎはしません)。そのまま次の授乳に使えますが、薬剤のにおいが気になる場合は、調乳前にすすいでもOKです。
旅行先での哺乳瓶消毒はどうする?
自宅での哺乳瓶消毒には大きめのボウルや専用ケースがあると便利ですが、大きくてかさばるため持ち運びには適していません。旅行などの場合は、大きめのジッパー付き保存袋に薬剤と水(水道水でもペットボトルの水でもOK)を入れてよく溶かし、哺乳瓶を入れて消毒する方法が便利です。あらかじめ用意するのがジッパー付き保存袋と薬剤(場合によっては水も)だけなので、持ち運ぶ際もコンパクト。災害時にも役立ちます。ただし、消毒の前に哺乳瓶を洗う必要があるので、洗剤やスポンジも忘れずに持って行きましょう。
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電子レンジで加熱消毒
電子レンジの熱で水を蒸発させ、水蒸気で哺乳瓶を消毒する方法です。専用のケースが必要になりますが、消毒後ケースに哺乳瓶を入れたまま保管ができるので、その手軽さから、ママたちの支持率が高い消毒方法でもあります。
専用ケースが自宅の電子レンジに入る大きさかどうかを確認してから購入しましょう。また、哺乳瓶も電子レンジ対応のものを選びましょう。
手順
① 哺乳瓶とパーツを全て外し、専用ケースにセットする
② 説明書どおりに、水を入れて電子レンジで加熱する
加熱時間は5分程度のものが一般的です。
③加熱後、そのままレンジの庫内で冷ます
ケースは非常に熱くなっています。すぐに触らず、レンジ庫内に放置して冷ましましょう。
④余った水を排出して保管
手で触れるくらいまで冷めたら、ケース内に余った水を専用口から捨てます。 水を抜いたら、専用ケースに入れたまま保管します。
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煮沸消毒
お湯で哺乳瓶を煮沸消毒する方法です。哺乳瓶は耐熱性のものを使いましょう。 基本的には大きめの鍋や水など、家にあるものを利用するため、経済的です。 ただし、火を使うことやお湯を沸かす手間がかかるため、忙しいママには難点になることもあります。
手順
①鍋でお湯を沸かす
哺乳瓶がすっぽり入る大きさの鍋に、たっぷり水を入れて沸騰させます。
② お湯が沸騰したら、哺乳瓶や乳首、キャップを入れる
洗った哺乳瓶、乳首、キャップを入れ、約5分間煮沸します。 煮沸中は火を付けたまま、沸騰状態をキープしておきます。
③煮沸完了
火を止め、トング等を使ってお湯の中から取り出したら、清潔なふきんやキッチンペーパーの上で自然乾燥させます。
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どの消毒方法でも、正しい手順で行えばしっかりと消毒することができますが、費用・時間・手間に関しては、それぞれメリットとデメリットがあります。 たとえば、普段は自宅で電子レンジでの加熱消毒を行い、旅行中や帰省中は、持ち運びがしやすい薬剤を使って消毒するなど、その時の状況やライフスタイルに合わせて選ぶのがよいでしょう。
赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる!その理由は
赤ちゃんの中には、哺乳瓶を嫌がって飲んでくれない子もいます。最初は飲んでいたのに、ある日突然拒否するようになった…ということも。
いくつかの理由が考えられますので、ひとつずつ見ていきましょう。
哺乳瓶拒否の原因
ミルクよりも母乳が好き?
赤ちゃんは生後1~3か月頃から味が分かるようになるといわれています。そのため、ミルクと母乳の両方を与える混合育児の場合に、哺乳瓶のミルクを拒否するようになることもあるようです。
おっぱいとニプルの違いに戸惑っている?
ママのおっぱいを飲んでいる赤ちゃんの場合は、ゴムでできた哺乳瓶のニプルの感触に戸惑って、哺乳瓶を拒否することもあります。ニプルのゴムの匂いが気になって飲まないということもあるようです。
ミルクの味が好みじゃない?
メーカーごとにミルクの味や香りが異なります。それらの違いが分かるようになったとき、好みでないミルクの味を嫌がる場合もあるようです。
哺乳瓶のニプルが月齢に合っていない?
ニプルを吸ったとき、ミルクがなかなか出てこなかったり、思ったよりも多くミルクが出てきてしまったりすることがあります。
赤ちゃんはミルクが哺乳瓶では飲みにくいと感じ、哺乳瓶を拒否しているのかもしれません。月齢に合ったニプルを選び、きちんとミルクが出ているか、口から溢れてしまっていないかなど、赤ちゃんが飲む様子を観察しましょう。
ミルクの温度が熱い/冷たい?
温度に敏感な赤ちゃんの場合、ミルクが熱すぎたり冷えすぎたりすることが哺乳瓶を嫌がる原因のひとつになることもあります。
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ミルクアレルギーの可能性も?
ミルクを飲ませても、吐いてしまって飲んでくれない場合は、アレルギーが原因になっているかもしれません。ミルクアレルギーであれば、嘔吐以外にも下痢やじんましんなどの症状もあるため、注意が必要です。気になる症状があれば、早めに医療機関で相談しましょう。ミルクアレルギーと診断された場合、専用のミルクを飲むことになります。
哺乳瓶を嫌がる時の対処法
赤ちゃんが哺乳瓶を拒否していても、どうにかしてミルクを飲んでほしいこともあります。対処法をいくつかご紹介します。
お風呂上がりにチャレンジしてみる
お風呂上がりは、大人と同じように赤ちゃんものどが渇きます。そのタイミングを狙って、哺乳瓶でミルクや白湯を与えてみましょう。
おっぱいでの授乳の途中から哺乳瓶に変えてみる
おっぱいを飲んでいる途中で、まだ赤ちゃんのお腹が満たされていないときに、サッと哺乳瓶に変えてみましょう。特に、赤ちゃんが眠くてウトウトしているタイミングだと成功しやすいようです。それでも赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がるようなら、無理せず別のタイミングを狙いましょう。
ミルクの種類を変えてみる
メーカーごとにミルクの味や香りが異なります。味の違いが分かるようになって拒否するようになった場合は、別の種類を試してみると、案外すんなり飲んでくれたというケースもあるようです。粉ミルクのサンプルなどを利用してみましょう。
ニプルを変えてみる
ニプルにもサイズや形に違いがあるので、そのときの赤ちゃんに合ったものを使います。ニプルを変えるタイミングは、月齢だけでなく、ニプルの感触が舌触りなどに好みが出てくることもあるので、いろいろ試してみるといいでしょう。赤ちゃんに合うニプルなら飲んでくれる可能性もあります。
お腹がすいているときにチャレンジしてみる
生後5か月頃からの離乳食期に哺乳瓶を拒否している場合、本来は離乳食を食べさせたあとにミルクやおっぱいを足しますが、哺乳瓶を拒否している間だけ離乳食の前にミルクを飲ませてみるもの手です。空腹なら拒否することなくスムーズに飲めることもあります。
さまざまな理由で、哺乳瓶拒否を克服したいことがあると思います。 赤ちゃんのペースで、無理なく試していきましょう。
まとめ
哺乳瓶やニプルには多くの種類があります。月齢に合わせて選び、うまく利用していきましょう。月齢の低い赤ちゃんは免疫力も低いため、哺乳瓶やニプルの消毒はとても重要です。お気に入りの哺乳瓶で授乳ライフを楽しんでくださいね。
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他のマンガにもコメントが届いています。
良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ