- 対象期間
- 生後8か月~10か月頃の乳幼児
- 費用・価格
- 原則なし
(安全対策用のグッズ購入費がかかることが多い)
マンガ「ハイハイ・ずりばい」
ハイハイとずりばいの違いは?
ハイハイとは?
ハイハイは、膝をつき、四つん這いで移動する赤ちゃんの行動のひとつです。
ずりばいとは?
四つん這いで動くハイハイとは少し異なり、床にお腹をつけた腹ばいの状態で移動することをずりばいと呼びます。
ハイハイやずりばいはいつから始まる?
ハイハイは、おおよそ生後8か月〜10か月頃に見られはじめます。ずりばいの目安はハイハイより少し前で、生後8か月前後に始まる場合が多いようです。
ハイハイ期
生後8か月前後の赤ちゃんは、背中や腰が発達しておすわりの姿勢が安定してくる頃。そこから生後10か月までの時期は「ハイハイ期」とも呼ばれています。赤ちゃんが立てるようになるまでの、ハイハイやずりばいで移動する時期は、数か月程度と言われています。
ハイハイ・ずりばいが始まる前兆は?
多くの赤ちゃんはハイハイ・ずりばいの前に、次のような行動を取るようになります。
- おへそを中心に回転(ピポット)
お腹を床につけたまま、おへそを中心に回転する「ピポット」という動きをします。 - 腹ばいで後ずさり
ピポットをし始めると、腹ばいで後ずさりする行動も見られるようになります。 - 水泳のクロールのような動き
水泳のクロールのような動作をして、前へ進むようになります。
ハイハイ・ずりばいのいろんな形
四つん這いのイメージが強いハイハイですが、ほかにもさまざまな形があります。
仰向けで移動
赤ちゃんは仰向けのまま移動することがあります。
もしかすると「うつ伏せより楽に移動できる」「もっとたくさんの景色が見られる」という赤ちゃんの意思が出ているのかもしれません。
腕の力だけでずりばい
腕が特に強い子は、腕の力でほふく前進のようにずりばいをすることがあります。
おしりの位置が高いハイハイ
足が強い子は、ハイハイの時におしりの位置が特に高くなることがあります。
一見するとふしぎな格好でも、ハイハイやずりばいの形は、赤ちゃんの体の発達具合によってさまざまです。基本的に発達に影響はない場合が多いので、様子を見守りましょう。
ハイハイし始めたら注意したいこと
床のほこりはこまめに掃除
ハイハイやずりばいをするとき、赤ちゃんの顔が床に近づきます。ほこりなどを吸い込まないよう、こまめな掃除を心がけましょう。
家具や階段でのケガ防止
赤ちゃんが自力で移動し始めると、家具や階段などが事故のもとになることも。置き場所などを工夫して安全な環境を作りましょう。
階段、キッチン
キッチンや階段は、思わぬケガにつながってしまう可能性が高い場所。赤ちゃんに入ってほしくない場所にはベビーゲートを設置するなど、対策をしておきましょう。
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引き出し
低い位置にある引き出しは、赤ちゃんが開けてしまうこともあります。引き抜いてしまったり、中の物がこぼれたりすることでケガにつながることも。引き出しロックなどをつけて、開かないように対策を。
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テーブルなどの家具の角
家具などの角が、ちょうど赤ちゃんの頭や目の高さにある場合も多いです。赤ちゃんがぶつかってしまう可能性があるため、コーナーガードをつけるとよいでしょう。
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コンセント、ケーブル類
コンセントの穴は赤ちゃんの感電を防ぐために、カバーをするのがおすすめ。ケーブル類は引っかかったり、首に巻いたり、噛んだりする場合があるため、収納ボックスなどでケーブルの露出を減らすのがよいでしょう。
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ハイハイのメリット
ハイハイやずりばいは、一見するとただ動き回っているだけのように見えるかもしれませんが、赤ちゃんの成長に良い影響をもたらしてくれます。
ハイハイ・ずりばいは良いことだらけ
全身の筋肉とバランス感覚を養う
赤ちゃんはハイハイで動くことにより、首・肩・腕の筋肉、腹筋・背筋・手指の筋肉が発達していきます。特に背筋が鍛えられますが、背筋はバランスをとるのに重要な筋肉のため、バランス感覚も鍛えられていきます。
危機回避能力がつく
目と腕・脚など、同時に2つ以上の部位を使う行動も、ハイハイやずりばいによって鍛えられます。転んだ時に咄嗟に手を出すなどの危機回避能力を養う効果もあるといわれています。
脳の成長に役立つ
ハイハイができるようになると、赤ちゃんの世界は一気に広がります。より多くの刺激を受け、興味のあるものに向かって自分の力で動いていき、触ったり舐めたりします。このとき赤ちゃんの脳は活発に働いて、体験したことを通じて五感が磨かれ、脳の発達に良い影響をもたらします。
※これらの効果はより良い影響を与える”というものであり、しないからと言って能力が無くなる・成長しないわけではありません。温かい目で見守りましょう。
ハイハイの練習は必要?
ハイハイやずりばいの開始には個人差があり、するかどうかも赤ちゃんによります。しなかったからといって、その後の成長に差し支えることはありませんが、ハイハイやずりばいにはメリットもあるので、もし「できそうでできない」という状態なら、ママやパパがサポートしてあげるのも良いでしょう。
親子で練習を楽しんで
最初はうまくできないかもしれませんが、赤ちゃんはだんだんと「動きたい」という気持ちを覚えていきます。一度ハイハイのコツをつかむとあっという間に上達するので、焦らず、楽しみながら成長を見守ってくださいね。
少し離れたところにおもちゃを置く
赤ちゃんがギリギリ届かない場所におもちゃなどを置き、声をかけて誘導してみましょう。
赤ちゃんの足元に手で支えを作る
赤ちゃんの足元に手を置いて、「蹴ると前に移動する」という感覚を覚えさせるのもいいでしょう。
ママやパパがお手本を見せる
赤ちゃんは真似っこが大好き。ママやパパが楽しそうにハイハイする姿を見せてあげましょう。
障害物で負荷をプラス!
段ボールなど安全な素材で作ったトンネルや、布団やマットレスなどの低く柔らかいもので段差をつけてあげると、筋肉の発達に効果があります。ちょっとした変化を設けて、遊びながらたくさんの動きを経験させましょう。
ハイハイやずりばいをしなくても大丈夫?
赤ちゃんの成長には個人差があります。必ずしも生後8〜10か月の間にハイハイさせようとする必要はなく、いつまでにさせるべきという目安もありません。しかし、ハイハイをしない理由が他にある可能性も。以下を参考に、赤ちゃんの様子を見守っていきましょう。
環境や関わり方を見直してみよう
ハイハイできるスペースがない?
ハイハイにはある程度のスペースが必要です。家具の配置換えや床の整理整頓をして、空間を広げてみましょう。
他の移動手段で満足している?
ママ・パパによる抱っこや歩行器などの移動で、赤ちゃんが満足してしまっていることも考えられます。これらを少し減らしてみることで、ハイハイを促せる可能性があります。
ハイハイのコツが掴めていない?
赤ちゃん自身が体の動かし方を分かっていないのかもしれません。優しくフォローしてあげると、その後すぐハイハイをするようになる場合もあります。
発達が気になる場合は相談を
万が一、1歳2か月頃を過ぎても足の動きがない・動こうとしないなど違和感がある場合は、かかりつけの小児科医または乳幼児健診の際に相談してみましょう。
おしりで移動するシャフリングベビー
赤ちゃんの約40人に1人は、ハイハイをせずにおしりで移動する子もいます。この動きは「シャフリング」と言い、シャフリングをする子は「シャフリングベビー(シャッフラー)(いざりっ子)」と呼ばれます。
シャフリングベビーの特徴
下半身全体の成長は、一度歩き始めると他の子に追いついていきます。しかし、足を突っ張らないだけでなく以下の場合は、神経系の病気が隠れている可能性もあるので、念のため小児科で相談しましょう。
このような時は小児科で相談を
- ミルクの飲みが悪く、泣き方も弱い
- 首のすわりが悪く、抱っこするとぐらぐらする
- 表情の発達が乏しく、言葉の理解も遅い
- 手指の発達が遅い
まとめ
ハイハイ・ずりばいをする赤ちゃんの姿は、本当にかわいいですよね。行きたい場所へ一生懸命むかっていく赤ちゃんの成長を、あたたかく見守りましょう。もちろん、安全対策も忘れずに!
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ