- 対象期間
- 妊娠中期(特に妊娠5か月~妊娠8か月頃)
マンガ「安定期」
妊娠安定期って?いつからいつまで?
安定期とは、妊娠期間のうちいつからいつまでを指し、妊娠中の身体にどんな変化がある時期なのでしょうか。
安定期とは?
「安定期」という言葉はよく聞きますが、実は医学用語ではありません。妊娠期間のうち、比較的トラブルが少ない期間の総称として使われています。
妊娠初期の不安定な状態やつわりなどを経て、徐々に胎盤が完成して赤ちゃんに栄養を送ることができるようになります。すると母子ともに安定した状態になるので、その時期を安定期と呼んでいます。
安定期はいつから?
安定期は、主に妊娠5か月(妊娠16週)以降のことを指します。
妊娠5か月ごろになるとつわりの症状が落ち着き、トラブルや初期流産などのリスクが低くなります。
安定期はいつまで?
一般的には、妊娠8か月(妊娠28週)頃までを安定期と呼ぶことが多いようです。
妊娠8か月以降になると、大きくなったお腹により動きにくくなってくるため、妊娠5~8か月頃の安定期の期間が一番充実したマタニティライフを送りやすいといえます。
妊娠安定期の過ごし方
バランスのよい食事を摂る
安定期に入ると胎盤が完成し、母体から赤ちゃんに栄養を送ることができます。赤ちゃんを育てるために栄養バランスの良い食事をしっかり摂るよう、心がけましょう。
体重の増え過ぎ・減り過ぎに注意
過度に体重が増加すると、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、難産の可能性が出てきます。かといって体重が増えなさ過ぎるのも問題で、低出生体重児の出産や、赤ちゃんの生活習慣病発症リスクが高まってしまいます。
安定期はついつい食べ過ぎてしまいがちですが、医師と相談しながら適切な食事を心がけましょう。
安定期にやっておきたいことは?
注意すべきことは多くありますが、妊娠期間で一番動きやすいのが安定期。もし余裕がある場合は、以下のことに取り組んでみてもいいかもしれません。
戌の日の帯祝い(安産祈願)
戌(いぬ)の日の帯祝いとは、妊娠5か月目の最初の戌の日に腹帯を巻き、安産を祈願するという日本の風習です。犬は安産の象徴であることから、戌の日やその前後に神社仏閣へ参拝したり、ご祈祷を受けたりする方が多いようです。
母親学級・両親学級への参加
各市区町村では、定期的に母親学級や両親学級が開催されています。最新の出産・育児について学べるだけでなく、近隣のママやパパとの交流や情報交換ができるチャンスなので、参加してみましょう。
受講対象の妊娠週数が決まっている場合があるので、事前に確認を。
出産や育児の準備
ネットショッピングが便利な時代ですが、マタニティウェアや育児グッズは実際に手に取って見比べ、デザインや機能などをお店の人に確認したい場合もあります。安定期の体調がいい日に、ゆっくりショッピングへ行くのがおすすめです。
適度な運動
出産や育児は体力勝負。体重管理の面でも、軽い運動は推奨されています。また、妊娠前からスポーツに取り組んでいた方は、運動をしないことに不安を覚えるかもしれませんが、無理のない範囲で身体を動かしましょう。マタニティヨガやマタニティビクスなどの教室に通うのもおすすめです。
歯医者への通院
妊娠中に歯医者へ通院することは可能です。妊娠初期はつわりの影響で受診できなかったり、後期は仰向けでの治療が難しかったり、出産後は自分の時間がとりにくくなったりするため、安定期のうちに通院するのがベストでしょう。
受診の際は、かかりつけの産院に相談し、歯医者でも妊娠している旨を伝えるようにしましょう。
夫婦の思い出作り
出産後は夫婦2人だけの時間を作るのはなかなか難しいもの。妊娠中に、映画館や落ち着いた雰囲気のレストランなど、子連れではなかなか行けない場所に行ったり、マタニティフォトやベリーペイント※など、妊娠期間しかできないことに夫婦で取り組んだりすると、一生の思い出になりますよ。
※ベリーペイント:妊娠中のお腹に絵を描くこと。海外では安産祈願としてよく知られている。
安定期に旅行へ行っても大丈夫?
妊娠中の旅行(マタ旅)を考える方も多いのではないでしょうか。
旅行は思い出作りに最適ですが、妊娠中は急な体調の変化もあり得ます。予定を詰め込み過ぎず、無理のない計画を立てましょう。
移動手段はゆとりを持って
妊娠中は通常よりも血栓ができやすいことから、エコノミークラス症候群のリスクが高くなるといわれています。
飛行機や新幹線は通路側の指定席をとるなど、できるだけ動きやすい席を選ぶことがおすすめです。また、短時間での乗り換えはストレスがかかり、慌ててしまい転倒の恐れもあるため、無理のないスケジュールで移動しましょう。
旅行先の感染症・食中毒に注意
普段の生活範囲では感染症が流行していなくても、旅行先でかかる可能性もあります。行先の状況もしっかり調べるようにしましょう。
また、食中毒にも注意が必要です。生ものなどは避け、安全に旅グルメを味わいましょう。
海外旅行はなるべく控える
妊娠中の海外旅行はいい思い出になるかもしれません。しかし、医療体制や言語の問題など、海外旅行には国内旅行以上の危険が伴います。
もし海外へ旅行する場合、妊娠中でも保険加入は可能ですが、妊娠に関する補償は対象外となっている場合があります。補償内容を必ず確認しましょう。
旅行先の病院をチェック
旅行先で体調に異変があった場合、その土地で病院に駆け込むことになります。万が一に備え、旅行先の病院を事前に調べて、母子手帳や健康保険証を肌身離さず持ち歩くようにしましょう。また、病院によっては、緊急の受診に対応できない場合もあるため注意しましょう。
万が一のことも考えて行動を
旅行目的でなくとも、里帰り出産や仕事上のやむを得ない出張など、長距離の移動をしなければならない場面があるかもしれません。その場合も旅行と同様に注意が必要です。できるだけ身体への負担が少ない移動手段を選び、母子手帳や健康保険証の携帯も忘れないようにしましょう。
妊娠安定期に注意したいこと
「安定期」とはいえ、リスクがゼロになるというわけではありません。以下のことに気を付けながら、決して無理はしないよう心がけることが重要です。
体温管理・水分補給はしっかりと
妊娠中の体温上昇は赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。炎天下での活動はなるべく避けましょう。また、こまめに水分補給を行い、熱を発散させることも重要です。
過度な運動や競技性のあるスポーツは避ける
妊娠中の軽い運動は、身体面・精神面ともによい効果があります。しかし、やりすぎは禁物。少しでも体調が悪くなった場合は、ただちに運動を中止してください。
また、勝敗がつくスポーツは、無意識のうちに身体に過度な負担をかける可能性も。自分のペースを保ちながら身体を動かすことを心がけましょう。
性生活は体調に配慮を
妊娠中の性生活は、体調に問題がないことを前提に行っても大丈夫です。お腹に負担をかけないように注意し、お腹の張りを感じたらすぐに中断しましょう。また、精液には子宮収縮を促す成分が含まれるため、必ずコンドームを使用しましょう。
体調不良や疾患がある場合は休む
すでに体調が悪い場合や、疾患がある場合は、無理をして身体を動かす必要はありません。お腹の赤ちゃんを守るためにも、医師の指示に従い、安静に努めましょう。
まとめ
体調が安定してくると、色々と行動したくなりますよね。安定期は妊娠初期や後期に比べて動きやすい時期のため、出産・育児に向けた準備や妊娠中にしかできない思い出を作るチャンスです。ただし、安定期とはいえ無理は禁物。ママと赤ちゃんの健康に気を遣いながら、充実したマタニティライフを送りましょう。
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ