感染症カレンダー【冬】
冬に流行することが多い感染症『インフルエンザ』『溶連菌感染症』『ロタウイルス感染症』『水ぼうそう』の症状をご紹介します。保育園や幼稚園での集団生活では、さまざまな病気をもらいやすいもの。季節ごとに流行しやすい感染症を確認しておきましょう。
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インフルエンザ
いんふるえんざ 予防接種あり(任意)/インフルエンザワクチン 主な病原体インフルエンザウイルス - 突然の高熱・倦怠感・食欲不振・関節痛などの全身症状が現れ、頭痛・のどの痛み・鼻水・咳などの症状も伴います。インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対にかからないというものではありませんが、インフルエンザの重症化予防に一定の効果があるとされています。
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溶連菌感染症
ようれんきんかんせんしょう 予防接種なし 主な病原体A群溶血性レンサ球菌 - 正式名は「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(えーぐんようけつせいれんさきゅうきんいんとうえん)」。 突然の発熱と倦怠感、のどの痛み、扁桃腺の腫れが起こり、しばしば嘔吐を伴います。全身に小さく赤い発しんが出たり、舌にイチゴのようなブツブツが現れることがあります。発しんがおさまった後、指の皮がむけることがあります。
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ロタウイルス感染症
ろたういるすかんせんしょう 予防接種あり(定期)/ロタウイルスワクチン 主な病原体ロタウイルス - 感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)の一種。ロタウイルスに感染すると、嘔吐・下痢(白色便)・発熱・腹痛などの胃腸炎を引き起こします。ほかの感染性胃腸炎よりも脱水の程度が重くなることが多く、けいれんがみられるなどにより、入院となることがしばしばあります。5歳までの間にほぼ全ての子どもが感染するといわれています。
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水ぼうそう
みずぼうそう 予防接種あり(定期)/水痘ワクチン 主な病原体水痘帯状疱疹ウイルス - 正式名は「水痘(すいとう)」。発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと広がります。発しんは斑点状の赤い丘しんから始まり、水ほう(水ぶくれ)となり、最後はかさぶたとなります。数日にわたり新しい発疹が次々と出現するので、各段階の発しんが混在するのが特徴です。全ての発しんがかさぶたになれば、感染性がないものと考えられます。
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保健師・SHIHO
- 10年以上にわたり自治体保健師として感染症や母子保健などの業務に従事し、多くの住民に寄り添い支援を行う。他にも、病院看護師としての臨床経験や学校保健師としての業務経験など、幅広く公衆衛生に従事する経験を持つ。現在、一人娘を育てながら、ICTを使ってより多くの人々の健康支援に寄与できるよう、育児コラムの編集・監修などにも活動を広げている。趣味は映画鑑賞。休日は、娘と一緒にブレイブボードに乗る練習をするのがマイブーム。
乾燥と低い気温は、ウイルスにとって好ましい環境。つまり、冬はウイルスの感染力が強まる時期です。2023年は、秋から流行するRSウイルス感染症や、冬にかけて流行するインフルエンザが夏頃から見られるといったように、流行時期に変化があります。新型コロナウイルスの流行によって他の感染症の免疫力が低下し、例年ではみられない季節に感染症が流行しているとの見方もあります。
基本の手洗いやうがいをしっかり続け、感染症を予防していきましょう。