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お祭りやキャンプ、プール...夏に起きやすい性犯罪や危険な場面とは?

夏になると公園などにある屋外の噴水や水辺で、小さな子どもが楽しそうに水遊びをしている姿を見かけますよね。 そして、そんな無防備な子どもを狙ったわいせつ事案が多く発生していることをご存じでしょうか。今回は、夏に起きやすい性犯罪や危険な場面を解説します。 危険を回避して、楽しい夏を過ごしましょう!

2024.07.17
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薄着や水遊び…夏は盗撮の危険が急増!

内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和4年版」によると、児童ポルノ事犯の検挙件数は増加の一途をたどっています。2021年は検挙数が2,969件で、ここ10年で倍以上となっています。

警視庁「少年非行、児童虐待及び子供の性被害者の状況」の情報をもとにした児童ポルノ事犯のグラフ。2003年から増加傾向が続き、2021年には2969件となっている。

夏は暑さから薄着になりやすく、また身近に水遊びができる場所も増えますよね。噴水や水遊びができる浅い池などには、多くの親子が訪れます。しかし、その中に小さな子どもを狙っている性犯罪者が紛れている可能性も…。

夏の服装・水遊びではこんな点に気を付けて

夏は露出が増えますが、子どもを狙う性犯罪者はそこを狙っています。
以下のような点に気をつけましょう。

  • 過度に露出の多い服を避ける
  • スカートの下にはスパッツなどをはく
  • 肌着を着る
  • 水遊びをするときは透けにくい色を選ぶ
  • 濡れた服を人前で着替えさせない

「まだ小さいから」「うちは男の子だから」と、濡れた服をその場で脱いで着替えさせる…なんてことはくれぐれも避けましょう。小さな子や男の子を狙う性犯罪者もいるのです。夏の水遊びの場には、不特定多数の親子が集まってきますので、大人が子どもにスマホを向けても違和感がないかもしれません。しかし、性犯罪者はそこを狙っています。

水遊びでぬれた小さな女の子の服を外で脱がそうとする母親と、遠くから盗撮しようとしている不審者。
「何か変かも…」その違和感を大切に!

盗撮をしようとする人には、以下のような特徴があります。

  • 離れた場所からじっと見ている
  • 周辺をウロウロしている
  • 家族連れのような恰好をしているが、ひとりでいる
  • 物陰や人ごみに紛れて目立たないようにしている
  • スマートフォンやカメラを不自然に構えている
  • いつも同じ場所に現れる

「気のせいかもしれないけど、何か気になる…」この違和感を大切にしましょう。
気になる人を見かけたり、怪しい行動をしていると感じたりした場合は、万が一のことを考えて、その場から離れるなどの回避策をとるようにしてください。

着替え中の小さな男の子をスマホのカメラで映している様子

お祭りやプール、キャンプ…不特定多数が集まる場所は要注意!

お祭りでは盗撮や性的な身体接触に注意!

夏の風物詩の一つにお祭りがありますよね。お祭りの規模によっては、すれ違うのもやっとなほど人が集まることもあります。

夏祭りで浴衣が着崩れて、胸元や足元がはだけた状態で歩いている小さな女の子と男の子、その様子を遠くから倒錯しようとしている不審者。

お祭りなどでは、カメラで撮影している人も多いため、盗撮被害が発生しやすいです。また、お祭りで子どもに浴衣や甚平を着せている場合は、着崩れていないか定期的にチェックしましょう。汗を吸う目的でも、しっかり肌着を着せておきたいですね。

着崩れても肌が見えないように浴衣の下に肌気を着ている女の子。

花火大会などは人の多さに加え、打ち上げ時には皆が花火を見ているため、子どもから目を離す場面が増えるので注意が必要です。また、人が密集する場所で意図的に身体接触を図る性犯罪者もいます。
人が多いイベントに参加するときには、子どもには事前に「不快な触れ方をされたら、すぐに大人に知らせる」ということを伝えておきましょう。

キャンプやバーベキューではトイレでの性被害、連れ去りに注意!

夏休みのキャンプ場やバーベキュー場には、家族連れも含め多くの人が訪れます。また、テントを張ったり、食事の準備をしたり、大人が子どもから目を離しやすい場面がどうしても多くなります。

そういった環境を狙った犯罪者がキャンプ場に紛れ込んでいる可能性がある、ということも知っておきましょう。トイレで性被害に遭うケースや子どもが一人でいるところを狙った連れ去りの危険もあります。

キャンプ場やバーベキュー場では、常に子どもと一緒に何かをする、近くで遊んでもらうなど、子どもから目を離さないようにしましょう。また、子ども自身にもリスクを伝え、家族の近くにいることを意識してもらいましょう。万が一に備え、防犯用に笛やブザーを身に着けておくのもオススメです。

キャンプ場に来ている家族4人。ママはテントを設営していて、子どもは椅子に座り、パパは子どもたちが近くにいることを見ながらテーブルを準備をしている。
プールは更衣室、トイレ…そして「水の中」に注意!

プールでは、子どもだけで更衣室やトイレに行くのは避けたいところです。
更衣室の利用は、同性の保護者がいれば問題ありませんが、異性の保護者しかいないと悩ましいですよね。このような場合、簡易テントの持ち込みが可能なプールなら、外から見えないタイプのテントを持参して、保護者が見える場所で着替えるなどの対策をしましょう。

また、性犯罪が起きやすいのは、“入りやすくて、見えにくい場所”です。プールの水の中は、まさに誰でも入りやすく、水の中の様子が見えにくい場所です。 人が多いプールの中では、通常よりも人との距離が近くなり、さらに水の中では何が起きているか分かりづらいです。外から見えにくい状況を利用し、性的接触を図ったり、防水カメラで盗撮をしたりする犯罪者もいます。

プールは水着になるため露出も増えます。事前に子どもに対して「プライベートパーツはもちろん、別の場所でも不快な触られ方をしたらすぐに大人に知らせる」ということをしっかり伝えておきましょう。また、「プライベートパーツ」についてもきちんと子どもに説明をしておくとよいでしょう。

プールに遊びに来ている家族3人。プールの中に入り、立っているパパと浮き輪をつけて浮いている小さな男の子と女の子。女の子の後ろに、水の中から忍び寄る不審者がいる。

性教育は日頃から!

性教育は、改まって行うのではなく、日常の会話の中で繰り返し伝えていきましょう。
危険な場面を伝えてできるだけ被害に遭わないようにしながら、万が一のときに被害を最小限にできるよう、小さい頃から正しい知識を伝えておきましょう。 小さな子どもでも、何度も伝えられることで、少しずつ分かることが増えていきます。

母親が小さな子どもに制教育について日常的に伝えている様子。

防犯のために子どもに教えておきたい「NO、GO、TELL」

自分が嫌だと感じたら「NO・GO・TELL」を使うことを、日頃から伝えておきましょう。

「NO・GO・TELL」を表現したイラスト。

NO …はっきりと拒否する 「イヤ!」「やめて!」
GO …逃げる。できるだけ人の多い方へ
TELL…「ナイショだよ」といわれても、信頼できる大人に話す

※本記事はこそだてDAYS編集部が制作しています。
※記載内容については、内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 令和4年版」(https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/pdfban.html)、政府広報オンライン(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201407/2.html)に基づく一般的な見解として作成しています。全ての情報の正確性・適法性を保証するものではありませんのでご了承ください。
プールやお祭りなど、楽しいイベントが多い夏。 同時に薄着になることも多く、不特定多数の人が集まる場所に行く機会も生じやすいため、性犯罪が増える季節です。 危険な状況を親子で理解し、できるだけ被害に遭わないように対策をして、楽しい夏を過ごしましょう♪
(こそだてDAYS編集部)
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