- 対象期間
- 子どもが卒乳・断乳するまで
- 費用・価格
- なし
※搾乳した母乳を飲ませる場合は、別途、哺乳瓶代がかかる
マンガ「母乳」
母乳はいつから出るの?
女性の体の中では、妊娠中から母乳を作る準備が始まり、出産後から本格的に母乳が出始めます。乳房の大きさに関わらず、妊娠・出産で乳腺が発達し、個人差はありますが、一般的には産後2~3日くらいから母乳の分泌量が増えていきます。
赤ちゃんが頻繁におっぱいを吸うことで出やすくなるので、出産後すぐに母乳が出なくても、焦らず授乳を続けましょう。
母乳を飲ませるのはいつまで?
世界保健機関(WHO)では、適切な食事を与えながら、2歳以上まで授乳を続けることが推奨されています。しかし、授乳時期に明確な決まりはありません。医師や助産師、保健師などの専門家の方にサポートを受けつつ、赤ちゃんの状態や母親の体調、ライフスタイル等に合わせて授乳期間を決めてよいでしょう。
母乳が出る仕組みと栄養成分
母乳を出すホルモン
母乳の分泌には、主に2つのホルモンが関係しています。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、ホルモンが分泌され、母乳が作られます。そのため、赤ちゃんがおっぱいを吸わない(あるいは搾乳などをしない)と、母乳は徐々に作られなくなります。
- プロラクチン
血液で母乳を作るように指示を出します。 - オキシトシン
乳頭から母乳を出す指示をして、母乳が体の外へ出ます。
母乳は血液から作られている
母乳は、乳房の中の毛細血管に取り込まれた血液から作られています。 母乳は乳腺から乳管を通って乳管洞というところに溜まります。このとき、血液が赤くなる原因の赤血球は取り込まれないため、母乳は赤色にはなりません。
初乳とは?
出産後1週間くらいまでの間に出る母乳は、初乳(しょにゅう)と呼ばれています。初乳は赤ちゃんの免疫をつける成分が特に豊富なため、産後できるだけすぐに飲ませてあげるといいでしょう。 ただし、初乳を飲ませられなかったとしても、その後の赤ちゃんの免疫機能への影響は少ないと言われています。
母乳の栄養成分は?
母乳には、三大栄養素と言われるたんぱく質・脂質・炭水化物をはじめ、ビタミン・ミネラル・乳糖やオリゴ糖などの糖質・カルシウムなど、赤ちゃんの成長に必要な成分がすべて含まれていると言われています。このように、母乳は栄養価がとても高いので、世界保健機関(WHO)をはじめ、世界中の国々で母乳育児が推奨されています。
しかし、母親の体調や家庭の事情、医学的な理由などにより育児用ミルクを利用することもあります。授乳方法に関わらず、何よりも赤ちゃんが元気に育ち、健やかな親子関係を築いていくことが重要です。
母乳と育児用ミルクの違いは?
育児用ミルク(粉ミルクや液体ミルク)は、母乳の代わりに赤ちゃんに与える母乳代替食品です。その栄養成分は、母乳に近づくように最適な配合を行い、厳格に管理・製造されています。母乳と全く同じ成分ではありませんが、育児用ミルクでも赤ちゃんの成長に必要な栄養を十分に摂ることができます。 現代では母乳と育児用ミルクの差がますます縮まりつつあります。母乳にこだわりすぎず、ママの体調やそのときの状況にあわせて、母乳と育児用ミルクを使い分けてもいいですね。
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母乳は赤ちゃんが便秘になりにくい?なりやすい?
母乳には便を軟らかくする成分が多く含まれているため、一般的には育児用ミルクで育つ赤ちゃんよりも、便がゆるく、回数も多いとされています。
ただし、母乳不足が便秘を引き起こすこともあります。赤ちゃんの体内の水分量が不足すると、うんちが硬くなり出にくくなります。母乳不足が疑われる場合はミルクを足して授乳量を調整することも検討しましょう。
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母乳育児は痩せるって本当?
一般的に、母乳育児はママが痩せやすいといわれています。母乳を通してママの栄養を赤ちゃんに与えるわけですから、その分痩せるというのは納得できます。しかし、実はママの体内で母乳を作り出すのにエネルギーを消費するというのも理由のひとつです。
授乳期間は、1日あたり通常時+350kcal程度のエネルギーを消費すると言われています。ママの摂取した栄養は赤ちゃんの栄養になるため、母乳育児中は水分をこまめに摂り、食事は脂質を控えて、薄味を心掛けましょう。また、早く体重を戻したいからといって必要な栄養を制限しすぎたり、また痩せやすいからといって必要以上に食べ過ぎたりしないように気を付けましょう。
母乳のためのワンポイントアドバイス
十分な休息を心がけましょう
ママの体にストレスや疲労が溜まっていると、母乳分泌に必要なホルモンのはたらきが弱まり、母乳の出に影響が生じてしまいます。赤ちゃんが誕生して生活に大きな変化が訪れるときではありますが、リラックスする時間を作って、休息を心がけましょう。
水分を多めに摂りましょう
母乳育児中のママは、母乳を作り出すために体内の水分を多く使うので、便秘になりやすいともいわれています。普段より多めに水分を摂るように心がけましょう。
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血流を良くしましょう
母乳のもととなる血液の流れを妨げないよう、水分摂取や冷えの改善、筋肉の凝りの解消を心がけましょう。乳房マッサージも効果的です。また、下着や洋服は、なるべくゆったりした、つけ心地のよいものがおすすめです。
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まとめ
母乳は、赤ちゃんの成長に必要な栄養がたくさん含まれています。母乳育児を長く続けていくには、乳房トラブルのケアやママの休息を意識していくとよいでしょう。また、母乳だけにこだわらず、必要に応じて育児用ミルクを使う等、適した授乳方法を選択していきましょう。
ママと赤ちゃんの大切なコミュニケーションとなる授乳の時間が、楽しいひとときでありますように!
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ