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マンガ「風しん(風疹)」
風しん(風疹)とは?
風しん(風疹)は、風しんウイルスの感染で起こる感染症です。発しん、発熱、首や耳の後ろのリンパ節の腫れなどが主な症状です。麻しんに似ている症状が出ますが、短期間で治る場合が多いことから「三日はしか」とも呼ばれています。 風しんウイルスは感染力が強く、主に風しん患者の咳やくしゃみなどで飛び散った飛まつを吸い込むことで感染します(飛沫感染)。
日本における風しんの発生状況
風しんは子どもの病気と思われがちですが、最近の日本では発症者の9割近くが大人です。男性が女性の約3倍の発症数となっています。
かつては、おおよそ5年ごとの周期で大きな流行が発生していましたが、1989年に幼児の定期予防接種になってからは大規模な流行が見られなくなりました。しかし、国立感染症研究所「風疹 発生動向調査」によると、2011年にアジアで大規模な風しん流行が発生したことで、日本でも2013年に大流行し、1年間に1万4千人以上が風しんにかかったと報告されています。その後、2014年から2017年は減少傾向となるものの、2018年から増加して年間2000〜3000人発症。そして2020年以降はふたたび減少しています。
風しんの症状は?
風しんは、発熱と同時に発しんに気付く疾患です。風しんウイルスに感染すると、2〜3週間の潜伏期間の後、38度前後の発熱や発しん、耳や首の後ろのリンパ節の腫れ、悪寒、倦怠感、目の充血、軽い咳などの症状が現れます。 風しんは基本的には重症化せず回復していく疾患ですが、関節炎、血小板減少性紫斑病、急性脳炎などの合併症を発症することもあるため、注意が必要です。
発しんの特徴
発しんは小さくて赤く、顔や頸部に出現して、全身へと広がります。発しん同士がくっつくことは少なく、約3日間で消えます。発しんが消えた後には、麻しんのような褐色の色素沈着は残りません。
大人と子どもの症状の違い
風しんの症状は、子どものほうが比較的軽く済む場合が多いです。大人では関節痛があらわれることが多く、高熱が出たり発しんが長引いたりなどの症状もあります。一方で、15%から30%の人は、感染しても症状が出ないと言われています。
風しんの感染力はインフルエンザより強い
風しんは、主に患者の咳や会話で飛び散る飛沫を吸い込むことで感染する場合が多いです(飛沫感染)。その他に、ウイルスが付着したものを触った手で口や鼻に触れることによる接触感染もあります。患者は発しんが出る前後1週間ほど、風しんウイルスを排出しています。感染力はインフルエンザより強く、インフルエンザが患者1人につき1〜3人にうつすのに対し、風しんは5〜7人にうつすと言われています。
子どもを風しんから守るために
風しんを予防する麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)は、子どもが受けられる予防接種(定期接種)です。1歳の誕生日を迎えたらすぐに、第1期のMRワクチンを接種するようにしましょう。
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風しんかも?と思ったら
風しんの検査と診断
風しんは、症状のみから診断するのは難しいといわれています。風しんに似た症状が出現する病気が他にあることや、症状が現れずに治癒する場合もあるためです。風しんの確定診断を行うには、血清診断やPCR法の検査を行うことになります。
風しんの治療
風しんウイルスに特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。
風しんの経過
合併症があったり妊娠初期に発症したりしなければ、基本的に予後は良好で、発しんが消えるまで1週間ほど安静にしていれば自然に治ります。ただし、ひどくなると高熱が持続したり、血小板減少性紫斑病や急性脳炎などを合併し、入院が必要になることもあるので注意しましょう。大人では、手指のこわばりや痛みを訴えることも多く、関節炎を伴うこともありますが、そのほとんどは一過性です。
風しんにかかったら、登園停止・外出自粛の期間は?
風しんにかかった場合、学校保健安全法により、発しんが消失するまで出席停止になります。風しんと診断されたら、速やかに園や学校、職場に連絡しましょう。周囲に感染を広げないためにも感染させる期間はきちんと休むことが重要です。また、保育園・幼稚園では個別に登園停止期間を定めていることがあるため、詳細は園に問い合わせるとよいでしょう。
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妊娠中の感染に注意(先天性風しん症候群)
先天性風しん症候群 (CRS)とは
風しんで最も注意したいのが、妊婦への感染です。妊娠中の女性、特に妊娠20週ごろまでの妊婦が風しんウイルスに感染すると、お腹の赤ちゃんにも感染して、赤ちゃんが「先天性風しん症候群(CRS)」になる可能性があります。妊娠初期に感染するほど、障害が起こる可能性が高まると言われています。
先天性風しん症候群の主な症状
先天性風しん症候群になると、先天性心疾患、難聴、白内障のほか、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育障害、精神発達遅滞、小眼球など、多彩な症状が出現します。
妊娠中は風しんの予防接種が受けられません
妊娠中の女性は、風しんに対する予防接種を受けることができません。風しんが発生している地域で風しんの抗体を持っていない妊娠中の女性は、不要不急の外出を避ける等、感染しないように注意が必要です。
妊娠前に予防接種を受けましょう
各市区町村では、妊娠を希望する女性やそのパートナー、家族を対象に、風しんの抗体検査、麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)や単独の風しんワクチンの接種の助成を行っています。詳しくはお住まいの市区町村に確認し、抗体価が低い方は、お腹の赤ちゃんを守る観点からも予防接種を受けることを検討しましょう。
風しん予防接種の「空白世代」は要注意!
以下の年代は、風しん予防接種の空白世代と言われ、過去に公的に予防接種が行われていないため、抗体がついていない可能性があります。
- 昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性
対象の方には、お住まいの市区町村から、2024年度末まで原則無料で風しんの抗体検査と予防接種を受けられるクーポン券が送られています。まだ受けていない方は、ぜひこの機会に抗体検査・予防接種を受けましょう。
また、現在の予防接種では麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を2回接種しますが、昭和54年4月2日〜平成2年4月1日生まれの方は、風しんの予防接種を1回しか受ける機会がなく、接種率も低かった年代です。自分が風しんにかかり、家族や周囲の人たちに広げてしまうおそれがありますので、当てはまる人は積極的に予防接種を受けるようにしましょう。
「1回かかったから大丈夫」「1回予防接種したから大丈夫」の思い込みは危険
風しんは、一度感染し治癒すると、多くの人は免疫を獲得し、生涯風しんにかかることは無いと言われています。ただ、子どもの頃に風しんにかかった記憶があるという人の中には、実は「はしか」や「りんご病」などの別の病気を風しんと勘違いしているケースも少なくありません。また1回の予防接種では、5%弱の人にウイルス感染を防ぐ抗体が身体の中で十分に作られない場合があると言われています。年月の経過に伴い抗体が減少することもありますので、1回予防接種を受けても感染する可能性があります。妊娠を希望している女性は、2回目の予防接種を受け、接種後2か月はなるべく妊娠を避けるなどの対策をおすすめします。
まとめ
風しんは子どもだけでなく、大人も注意が必要な病気です。妊娠初期の女性が風しんにかかると、お腹の赤ちゃんにも感染して先天性風しん症候群という病気になる可能性があります。妊娠を希望していて風しんの抗体があるかどうか不安な方は、妊娠前に抗体検査や予防接種を受けるなど、対策をしておきましょう。
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良かったねー‼︎
大変〜
これで安全に支障がでたら、どうするつもりなんだろうね国は、従来の10歳まででいいよ